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「ちょっと待って」が待てない理由

「ちょっと待ってね」って言葉、使いますね。でも待てない。どうして発達特性がある人は、待ってという指示が入りにくいときがあるのでしょうか。

 こんにちは、みほしです。見に来てくれて、ありがとうございます!おかえりなさい、お茶どうぞ。今手が離せないってとき、「ちょっと待ってね」って誰でも言いますね。それがなぜか聞き入れられない。私もそういう子どもでした。


 綺麗にまとめて、「そういう子だったけど、今は全然待てます」って事でもなくて。今でも普通に待てません。落ち着けって話ですね!


「ちょっと待ってね」って、とっさに出て当たり前なんです。だって今手が離せないもん。料理をしてるときは、刃物があるし火を使う。なにか取り組んでて、もうきりがいいところが目前だったり、今手を止めるとごちゃごちゃしてしまうとか。


 日常の中にはいろんな状況が転がってて、手が離せなくなることなんて誰の身にも急に起きます。


 でも発達持ちは、それが待てないことがある。私もそう、待てない。待てないってこともないけど、待ち続けるのはちょっとってなる。


 ここなんですね!  「待ち続ける」って部分に引っかかりがあるのかもしれないです。


 小さなお子さんも、「ちょっと待ってね」っていうと「イヤ!」みたいに駄々をこねたり、「今やって!」って怒ったりすることがあります。あの原理とおそらく近い感情です。


「ちょっと待ってって、どれくらい待てばいいのかがわからない」


 待てない原因、おそらくこれです。これだけじゃないけど、これと同系統の理由で、待つのが苦痛で不安なんだと思います。


 当事者に語彙が増え、経験を積み、相手との関係を大事にするっている感情などが十分に育っている場合は待てます。待ちます。でも不安です。口に出してないだけで、「いつまで待てばいいの?」とはおそらく思ってる。


 状況にもよると思います。時間にゆとりがあって、別に今の質問とかに対して答えを急いでいないのであれば、相手から「ちょっと待って」って言われても「はい」って言えます。

(私の場合短期記憶が弱いので、時間が開くと質問したことを忘れて「なんの話?」って感じになることが多いです)


 そうじゃなくて、とにかく急いでるときとか、本当に今答えをもらいたいときとかは、ちょっと待ってられません。冷静さを欠いて無ければ事情を話すことはできますが、パニクってたらそれも難しい。


 感情優位だと「待って」と言われたら、「後回しにされた」みたいに思いやすくなりやすいです。だから揉めやすい。言葉が出ないからこそ、変な揉め方をしてしまう。子どもの間でも起きるし、大人になっても起きることだと思います。


 じゃあ、発達特性が強い人は待たせちゃいけないのか。

 そんなわけないのです。待たせていい。特別扱いとかは求めてなくて、「明確な目印や情報の有無」を求めてるんです。これがあるとパニックになりにくいと、私は思います。


 教職時代、私は本当に役立たずでした。誰も頼れない状況だったので、不安定だったのもある。そんな役立たずな私ですが、発達持ちやグレーの子への対処は保護者と当事者である子どもさんからの信頼が厚かったです。


 私が当事者だからというのは、恐らく強みだったんだと思います。発達持ちの子に待ってほしいとき、「ちょっと待ってね」とだけ声をかけて終わることはなかった。


「ちょっと今手が離せんから、長い針が○(数字)のとこまで待ってて」

「待ってねー、連絡帳書いたら聞かせてもらおう」…連絡帳をかいてるのを見られても、過度に怒らない(じっくり読んでたら「読んだらいかん」って言います)

「(手を動かしながら)なににお困りでしょうか?」


 待たせるだけでなく、「これがこうなったら話を聞く」っていう具体的な道筋を最初に話してました。相手のことを見る心のゆとりがある子は、作業しながら声をかけたら、自分の困りごとを話しながら待てます。


 発達持ちは自分のことしか考えてないんじゃなくて、見通しがつかないことそのものに不安があるから待てない。ただのわがままじゃなくて、伝えるべきことを伝えておけば、結構待てます。材料が足りてないから待てない、待つのが不安。

 カレー作るのにルーがないとカレーが作れない。ないと困る。これと同じです。


 今もういい歳になった私は、同居人から「ちょっと待って」って言われたとき、「それ終わるまで待つ?」「何分くらいまで待つ?」「急いでるから先に聞いてほしい」って言います。絶対ではないけど、ちゃんとした用事があるときは大体聞く。


 こう聞くと、相手も答えてくれて自分も安心。いろいろいざこざとかを経験して、自分がどういう特性を持ってて、どうすれば安心できるのかを知っているからこそ、こちらからアクションが取れる。


 でも子どもってそうじゃないし、人生経験が浅い場合は自分の状態を把握できてないことも多い。私もまだ自分がどういうときにどうなるのか、分かってない部分があります。


 自分の言葉で言い表せない思いがあって、そこには不安も含まれます。


 なので、「ちょっと待って」の後には、「こういう事情」「これが終われば」と順序だてを明確にすると、ちゃんと待てる人は多いです。それでも待てない、駄々をこねる場合は、もしかすると考え方や性格などの面も絡んでくるのかもしれません。


 今回は、この辺で。

 猛者の皆さんに、1つでも多くいいことがありますように。

 明日も朗らかに晴れますように。


 みほし ゆうせい


何でもかんでも全部待てない、全部最優先じゃないと嫌! なんてことはないです。大事なのは、なんで待たないといけないのか、どれくらい待てばいいのかという情報とセットで渡すことだと思います。

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