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役立たずの忘れ物係として王宮を追い出されましたが、私が拾っていたのは世界から消された約束でした。

作者:???
最新エピソード掲載日:2026/11/08
王宮で十年間働いたリリアの仕事は、忘れ物を拾うこと。

剣も振るえず、魔法も使えず、授かった加護は《遺失物保管》。落とし物を持ち主に返すだけの、役立たずと笑われる能力だった。

ところが新しい聖女が現れた日、リリアは王宮から追放される。

誰にも必要とされないまま城を出ようとした彼女は、血まみれの騎士から一つの古い鍵を預かった。

「この鍵を、十三年前に死んだはずの王女へ届けてほしい」

そんな依頼、できるはずがない。

だがリリアには見えていた。

王宮の地下に積み重なる、数え切れないほどの《返されなかった約束》が。

彼女の加護は、単なる忘れ物を拾う力ではなかった。

歴史から消された人間、破られた誓約、神々が隠した真実さえも取り戻す、世界でただ一つの力だったのだ。

これは役立たずと捨てられた少女が、忘れられた人々を救い、やがて一人の騎士とともに世界の運命を取り戻す物語。
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