設定①:世界・国・属性、本文記号の意味 (第1章終了時点)
2023/10/10 連載開始致しました。
初投稿になりますのでゆるく読んで頂ければありがたい限りです。
なにとぞよろしくお願いいたします。
〈 世 界 〉
・女神アムノクレアが創造したとされる精霊たちによって生まれた(と言われている)地球とほぼ同規模の惑星。
・魔族、人間、獣人族の3つに大別される。ここから細分類されていく。
・地球と同じくそのほとんどがほぼ海洋であり、主人公アルクスたちがいるのはこの惑星上で最大の大陸。他にも極東と呼ばれる島国や北極南極に相当する氷の大陸も存在している。前者にはそこそこ人が住んでいるが、後者は人が住める環境ではない。
〇女神アムノクレアが創造した精霊、大別7種類
・空、大気、風の精霊:呼び方は様々だが、ほぼ同じもの。森人との親和性が高い。
・火、炎:ほぼ同義。火の精霊。ほとんど人の誕生と同時期から存在を確認されてきた精霊。火山帯くらいにしかいないが、火を使うことで生まれてくるとも言われている。鉱人族との親和性が高い。
・水、氷(冰):水があるとこになら必ずいると言われている精霊。
・植物:他にも樹の精霊や草の精霊など呼ばれることもある。こちらも森人との親和性が高い。
・金属、鉱石、大地、土:植物と同じく自然物の中でも数が多い精霊。こちらも鉱人族と親和性が高い。
・光:朝と昼を創ったとされる。見える者は非常に少ない。
・闇:夜を創ったとされる精霊。こちらも見えるものはほとんどいない。
〈 国 家 ・ 隠 れ 里 〉
○帝国:3大国と呼ばれる国のひとつ。300年ほど前に興った大陸で一番歴史が浅い。緯度が比較的高い場所に位置し、ラービュラント大森林に面していると言っても過言ではない。
地図で見た場合、左にラービュラント大森林、下に共和国、右に王国と接している。
建国時、魔族と共闘した為大陸でも魔族に対して友好的な人間が多い国でもある。また、アルクスの父ユリウス・シルトもこの国出身。
魔術の水準は高く、疑似晶石を用いる魔導具製造に重きを置いている。
○王国:大陸で3大国と言われる国の一つ。北から東側の海岸線がある海洋国家。獣人が多く、魔族は少ないが受け入れていないわけでも忌避感を持っているわけでもない。
地図上で、左に帝国、右に海、下に共和国と接している。八重蔵はかつてこの国から極東に渡った。
魔術は帝国と同水準だが、王国由来のものというわけではなく柔軟に取り入れているだけである。大国故にゆったりとした外交を得意とし、帝国の疑似晶石と魔導具の輸入をいち早く取り付けた。
○共和国:四方を3大国に囲まれている国。小国と言われることもあるが国土自体はそこまで劣るものではない。
現在は聖国の実効支配下にある為、魔族に対して排斥運動こそ起きていないが魔族が迂闊に近寄るべきではないとされている。およそ15年前に全領を実効支配状態になってしまっている。地図上では左斜め上の帝国と右斜め上にある王国からの援助のおかげで国ごと聖国に巻き上げられるという状態は避けられている。
○聖国:3大国の中で最古の国。女神アムノクレアとその精霊たちの信奉者が興した国である。国教は虹耀教。外交に対して強硬姿勢を取れるのは、女神の贈り物とされている魔晶石(聖国では精霊の雫と呼ばれる魔力を流すだけで各属性の力を引き出せる鉱石)の最大産出国である為。
魔術の技術力は低く、その代わり魔晶石を潤沢に用いた帝国とは違う魔導具や兵器の開発が主流。
〇ラービュラント大森林、隠れ里:大陸で最も広大な森林。単に樹海と呼ばれることもある。
・共和国と帝国を繋ぐ今では使われることが少なくなった旧街道からおよそ1,500km地点にある隠れ里は建造された。周囲30kmに『幻惑の術』が掛けられている。巡回部隊の仕事の一つにこれの動作確認がある。
・北門:鉱山や山手に向けてある門。本格的な狩猟場が山までつながっている。食材や加工品素材の主な入手源へと赴くためにある。
・西門:抜けてから更に西へ行くに連れて訓練場、鍛錬場、簡易狩猟場の順。簡易狩猟場の南西部には武闘場が新設された。また簡易狩猟場は敷地が決まっており限界線という赤い縄紐で仕切ってある。そこを超え奥に行くに従って危ない魔獣が増えていく。
・南門:一本道で共同墓地までの道が伸びている。他の門よりひっそりとしているのは墓地へ行くためだけに造られた門であるため。
・東門:里から他の国々へ行く場合通ることになる里内最大の門。馬車でも乗り入れられるくらいには高くて広い。ただし、ここから出られる者はかなり限られている。里で手に入らないものを仕入れてくる者たちはかなり限定されておりいずれも実力者でなければ通ることができない。これは聖国への警戒を意図しているため。
・ヴィオレッタの家:北門付近の豪華な平屋。研究室2部屋と里内の管理を行う執務室1室、居間、寝室1室と広い。アルクスたちが旅立つまで執務室はほぼ使われない状態だった。
〇ルミナス家:里の南東、南側の防壁に沿うように建てられている。平屋。
トリシャ・シルト・ルミナスとアルクス・シルト・ルミナス親子の寝室それぞれ1室ずつと居間が1つ。
居間には故ユリウス・シルトの丁寧に継がれた盾が飾ってあり、毎月一度トリシャが手入れを行う。以前までは折れた長剣もあったが今は磨上げられ、アルクスの後ろ腰に差してある、右手で引き抜けるよう柄は右側。
4人が旅立った後は代わりにアルクスの使っていた刃鱗土竜の骨で打たれた朱塗りの鞘に納まった太刀が飾ってある。こちらも毎月一度慣れない手つきながらトリシャが手入れを行っている。
・アルクスの部屋:書き殴ってある紙片がそこいらに落ちていることが多い。術式だけは丁寧に書かれた紙束、刀を置く場所だけはきっちり決められているが、上着は適当に放り投げてあったりする。旅立ったことで今は多少スッキリしている。
〇イスルギ家:ルミナス家の左隣にある大きめの家。夫婦の寝室、衣装室兼水葵の作業部屋、兄妹の各寝室1室ずつに居間が一つ。庭は水葵が手塩にかけた花々が咲いている。たまに凛華が凍らせて激怒させているため無駄に魔力耐性の高い花壇が置いてある。
庭の一角には蔵が置いてあり、八重蔵と凛華の武器がしまわれている。
・凛華の部屋:非常に質素。必要なもの以外はなかったが水葵の指導により多少服が増えている。手入れ道具、勉強し始めた魔術の板書ノート他アルに貰った白い髪留めくらいしか置かれていない。それらも今は凛華が持っていってしまった為ない。
〇ローリエ家:ルミナス家の右斜め前、南東の東側の防壁に沿うように建てられている。2階建て。1階に居間と夫婦の寝室。2階が衣装部屋と姉妹の寝室。
庭は常に何かしらの植物がゆらゆら揺れている。
・シルフィエーラの部屋:小ざっぱりした部屋。興味をなくしたものがそこいらに落ちていることも稀にある。机には凛華が置いているものと似たようなものが置いてあったが今はない。右の前髪につけていた筒状の赤い数珠玉が今までは目立っていた。
〇イェーガー家:ルミナス家の通りを挟んだ向かいにある2階建て。ローリエ家とも通りを挟んだ向かいになる。1階に夫婦の寝室と衣装部屋。2階に兄妹の寝室。
・マルクガルムの部屋:きっちり整理整頓されている。出て行く前に整理したのではなく元々きっちりしていた。反対に妹のアドルフィーナの部屋はいい加減な物の置き方がされていたりする。旅立って1日で妹の物置と化した。
・鍛冶場通り:里の北門から西門まで続いている鍛冶師たちが集まっている通り。剣から防具、鍋、果てはネジまでここで作られている。夏は熱気で蒸し暑く、用がある者でも近寄りたがらない。冬場は逆に何はなくともその周辺をうろつく住民で溢れている。顔役はキース・ペルメル。
・仕立屋通り:織物から服や装飾の仕立てまで。鍛冶師たちと協力して防具や防衣まで作る職人たちが集まっている通り。里を縦に割った場合、丁度鍛冶師通りの反対に位置する。大抵の衣服関連はここで賄う。住民たちは自分で仕立てることもあるが細かい寸調整くらいで後はここに頼みに来る。顔役は蜘蛛人族の小町(姓はない)。
〈 単 位 〉
・km
・cmetc
その他についても新しい単位ではなく、地球と同じ尺度。
〈 魔 力 の 属 性 〉
○基本:火・水・土・風
○上位:光・氷・闇・雷
ここで言う上位とは概念の理解への難度や派生属性であるという意味。習得難度は個々人による。
〈 属 性 適 性 〉(※主人公の周囲。数値は固定値1で属性現象を引き起こした
場合の魔力倍率。人間は全属性1)
[龍人族、炎龍人種]極高:炎(0.00004~0.0001)
極低:水(18,000~20,000)・氷(20,000~22,000)
※主人公も同比率
[吸血族]高:闇(0.0016~0.0018)
低:火(6,400~6,800)・光(6,000~7000)
[人狼族]高:雷(0.0018~0.002)・闇(0.0002~0.0012)
低:火(7,100~7,700)・土(6,300~6,700)
[鬼人族、冰鬼人種]極高:氷(0.00006~0.00012)・水(0.00008~0.00015)
極低:火(16,000~18,000)・闇(14,000~16,000)
[森人族]極高:光(0.00032~0.0004)・風(0.00024~0.0003)
極低:火(14,000~16,000)・雷(12,000~14,000)
※魔力の質が高くなってもこの比率に変動はない。
〈 本 文 の 行 間 にあ る 記 号 〉
***:時間が変わったときの記号(前後あり)
☆★☆:ほぼ同時刻の視点移動
◇◆◇:アルクスの内面世界へ行く場合。また心理描写
●○●:主人公を含め視点中央にいる人物に予測不能な事態が起こった場合
△▼△:本筋とはズレた予備知識もしくは背景描写を行う場合
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