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落第者と四次元の迷宮

最新エピソード掲載日:2026/04/04

『あたし』は、毎朝同じ時間の通学電車の同じ車両に乗り合わせる、想いを寄せる『先輩』に今日こそ電車を降りたホームで告白しようと決意して来たのだが、学校の最寄り駅に着く直前に、数分前まで時間が巻き戻されるという奇怪な現象に遭遇する。始めは時間が巻き戻されている事に気づかなかった『あたし』だが、何度も繰り返すうちに、薄々何かがおかしいことに感づく。そんな折、車内を駆けて来る不思議なゴスロリ衣装で二足歩行のウサギを目撃し、思わずそのウサギの襟首を掴んで引き止める。
そこで、再び時間が巻き戻った。しかし、時間が戻ったにも関わらず、『あたし』の手にはウサギの襟首がしっかりと握られていた。
ウサギは四次元世界の時間監視官(の監視官見習いになるための試験の追試中)のミリルと名乗った。時間監視官は三次元世界の時間を司るのだと言う。にわかには信じられない話だったが、実際に『あたし』とウサギ以外の時間は一時停止されている。
ミリルの話によると、この三次元世界は四次元世界人が紡ぐ映画のフィルムのようなもので、時間監視官が時間のフィルムを切り貼りしながら時間が正常に流れるように導いているのだと言う。しかし、追試の実習問題でミリルが時間の編集を「ほんの少し」間違ってしまい、時間の流れがほつれ、同じ数分間を延々と繰り返し続けるようになってしまったのだと言う。「つまり、あたしが先輩に告白できないのはミリル、あんたのせいなのね!?」「直れば良いことがあるんだから、少しは我慢してよね」「何よ良い事って」「告白うまくいくよ」「それを聞いたらいつまでも待ってられるかっ!いいわ、あたしも手伝う」「そうね、早く直れば試験官に気づかれずに済むかもしれない」そんな打算と思惑と利益が合致して、共同戦線を張ることにした。「いい?このループから抜け出すには時間のほつれを見つけ出す必要があるの。ほつれは、そうね。普段と違う所、『違和感』として目に見ることができるハズよ」「つまりは、雑誌によくある間違い探しみたいなもんね」「その認識は遠くないと思う。ともかく、いつもと違うところを見つけたら教えて」「解かったわ」「それじゃ、時間を…」かくして、再び時間が動き出した。
こうして、時間のループから脱出するための冒険が始まるのだった。


01
2026/03/23 03:10
02
2026/03/25 03:10
03
2026/03/30 03:10
04 end
2026/04/04 03:10
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