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春のチャレンジ2026応募してみる。時間監視官は国家資格の高給取りです。その分責任はは重大で失敗は許されません。3次元世界の命運は彼らの手腕にかかっているのです。評価をお願いします。でないと、みんな白目を剥きます。ミリルからのエンターテイメンツ!!
「ふぅ、助かった。今回だけは時間制限に助けられたわ。ミリル、こんど悪ふざけしたら許さないからね」
と、きつく言い聞かせる。ここで、あたしはふと気が付く。今までとは違い、巻き戻る前の出来事を完全に覚えている。
「四次元の理を理解してしまったあんたは今四次元世界に片足つっこんでいる状態なのよ。、三次元世界の時間の制約は受けないわ」
「へー」
それならば、四次元世界というものがどんなものなのか見ることができるのかと思ったのだが、それらしきものは何も見えなかった。三次元の目で四次元は視認できないのだそうだ。
「それは残念ね。どうにか、こう。見えないものかしら」
しゃがんで視線を変えて見たり、目を細めてみたりといろいろ試してみる。
「そんなんで見えるわけないじゃん」
ミリルが呆れ声でたしなめる。
「おお、見えた見えた」
「えぇ?」
「これはレトロな食堂車?」
「なによ、それ」
「映画で見たことあるようなテーブルセットが見えるのよ。後は金髪女性と車窓からは一面の麦畑」
「もしかして、おっきいクラブハウスサンドない?」
メリルに言われてよく見てみれば、確かに華奢な女性には不釣り合いの巨大なクラブハウスサンドがテーブルの上の皿にでんと乗っている。
「これはどういう事かしら?」
「メリルとってもお腹が空いてたのね。そんな時に廃棄のフィルムに美味しそうなサンドイッチがあったのよ。後追で食べようと思ってコッソリとカットしてキープしたんだけど、気がついたらなくなっちゃってたの。本番のフィルムに挟まってたんだねー。ごめーん」
「これがループの原因だったと」
「そうかもね。実際に取り除いて回してみないと分かんないけど」
「これだからフィルムの扱いって大変なのよね」
「しらんがな。とにかくこれで元の生活に戻れるのね」
「たぶんね」
メリルの曖昧な返答に飛鳥は嫌な予感がしていた。
四次元世界って意外とアナログ。映写機のリールにフィルムをセットして不要な部分をハサミでカットしたりテープで張り付けたりしてこの三次元世界は回っているのです。良かったら評価をお願いします!




