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天竺よりも遠く

作者:波留 六
最終エピソード掲載日:2026/03/20
その教えは、天竺よりもなお遠い西の果てより奈良の都へともたらされた。

奈良・神護景雲三年。疫病が都を覆うなか、尼として悲田院を営む和気広虫のもとに弟・清麻呂が一冊の経典を持ち込んだ。
景教――遥かな西方から唐へと伝わった見知らぬ神の教えだった。

「病める者を救え」

その言葉は広虫の胸を強く打つ。
だが、経典にはもう一つの言葉があった。

「この教えに従わぬ者は、救われない」

その一節を前にしたとき、広虫の脳裏に浮かんだのは悲田院でともに生きる人々の顔だった。

やがて姉弟は、朝廷を揺るがす暗闘へと巻き込まれていく。
その思いを告げるため、二人は帝の御前へと向かった――。
一.悲田院の秋
2026/03/13 17:00
二.光の教え
2026/03/14 17:00
三.夜の語らい
2026/03/15 17:00
四.大極殿の朝
2026/03/16 17:00
五.御簾の声
2026/03/17 17:00
六.秋の月
2026/03/18 17:00
七.流罪の前夜
2026/03/19 17:00
作者あとがき
2026/03/20 17:00
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