第6話「GF部隊出撃」
軌道都市ユグドラシル――
銀河防衛機構・前線基地。
警報が鳴り響いていた。
《緊急警報》
《ヴォイドスウォーム大規模侵攻》
司令室では、巨大スクリーンに映る映像を前に、誰もが言葉を失っていた。
宇宙の彼方。
無数の空間裂け目。
そこから現れる黒い影。
数十、数百……。
観測員が震える声で報告する。
「敵数……現在確認できるだけで二百以上!」
司令官が低く呟く。
「前哨艦隊レベルではない……」
「侵攻艦隊だ。」
その頃、宇宙空間。
GF-01 NOVA
GF-03 VEGA
二機のグラビティフレームは、敵艦隊を見つめていた。
ソラが呟く。
「……増えすぎじゃない?」
レイが冷静に答える。
「完全な侵攻作戦だ。」
「二機では止められない。」
ソラは肩をすくめる。
「だよね。」
そのとき。
通信が入る。
司令官の声だった。
「GF-01、GF-03。」
「よく持ちこたえた。」
一瞬の間。
「だがここからは――」
「部隊戦だ。」
宇宙基地の巨大ハッチが開く。
格納庫から次々と巨人が姿を現す。
白い重装甲機。
青い高速機。
巨大砲を背負った機体。
通信が一斉に入る。
「こちらGF-02 ORION。」
低く落ち着いた男性の声。
「砲撃準備完了。」
続いて。
「GF-04 ALTAIR。」
重装甲機のパイロット。
「防御ラインを構築する。」
そして。
「GF-05 DENEB。」
電子戦担当の少女の声。
「敵の重力パターン解析中!」
レイが小さく言う。
「……来たか。」
ソラの目が輝く。
「すごい!」
五機のグラビティフレーム。
人類最強の機動兵器部隊。
GF部隊。
司令官が宣言する。
「GF部隊、全機。」
「出撃。」
次の瞬間。
宇宙が光る。
敵艦隊が一斉に動き出した。
黒い影が広がる。
ヴォイドスウォームの大群。
ソラが操縦桿を握る。
「レイ。」
「なんだ。」
「これさ。」
ソラは笑った。
「めちゃくちゃ大きい戦いになりそうだね。」
レイも前を見つめた。
「……ああ。」
ORIONの巨大砲が展開する。
「砲撃開始。」
光の奔流。
敵の群れに直撃する。
爆発が宇宙に広がる。
その隙を突き。
VEGAが突進。
高速斬撃。
敵を次々と切り裂く。
ALTAIRがシールド展開。
巨大な防御壁。
DENEBが叫ぶ。
「敵の重力通信を妨害!」
ソラも叫ぶ。
「NOVA、行くよ!」
NOVAが重力加速。
青い光を引きながら突撃する。
そして。
宇宙の戦場で――
人類とヴォイドスウォームの本格戦争
が始まった。
だが。
誰もまだ知らない。
この戦いが、やがて――
銀河そのものを巻き込む戦争になることを。




