表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トップを越えろ!2  作者: たむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/25

第4話「ライバル」

ヴォイドスウォーム・デストロイヤー級の残骸が、ゆっくりと宇宙に散っていく。


破片は重力の流れに引かれ、軌道都市ユグドラシルの外側を漂っていた。


その中央に浮かぶのは二機の巨人。


白と蒼の機体――

GF-01 NOVA。


そしてもう一機。


黒と赤の鋭い機体――

GF-03 VEGA。


コクピットの中で、ソラはモニターを見つめていた。


「……かっこいい機体だな。」


通信が入る。


「褒めても何も出ない。」


冷たい声。


カガミ・レイ。


GF部隊のエースパイロットだった。


ソラは笑った。


「えー、でもほんとに強そうだよ?」


レイは短く答える。


「強い。」


一拍置く。


「少なくとも、候補生よりは。」


ソラは思わず吹き出した。


「うわ、はっきり言うね!」


そのとき管制から通信が入る。


「GF-03、GF-01、両機聞こえるか。」


司令官の声だった。


「戦闘は終了した。両機とも帰投せよ。」


だがレイは動かなかった。


VEGAは静かにNOVAを見つめている。


「司令。」


レイが言う。


「一つ確認したい。」


「その機体の性能を。」


管制が慌てる。


「待てレイ!それは――」


遅かった。


VEGAの背部スラスターが点火する。


一瞬で距離を詰める。


ソラが目を見開く。


「うわ、速っ!」


VEGAの蹴りが飛ぶ。


NOVAの腹部へ直撃――


その瞬間。


ソラの手が動いた。


NOVAが後退する。


重力を踏み、後ろへ滑る。


蹴りはかすめただけ。


レイが少し驚く。


「避けたか。」


ソラが笑う。


「そっちこそ、いきなり何!?」


レイは冷静だった。


「テストだ。」


「その機体。」


「本当に強いのか。」


ソラは操縦桿を握り直す。


「なるほど。」


「じゃあ……」


NOVAが前へ出る。


「テストしてみよっか!」


二機が衝突する。


拳と拳。


宇宙空間に衝撃が走る。


VEGAは高速格闘型。


鋭い連撃。


NOVAはそれを重力移動で回避する。


レイが驚く。


「……重力機動?」


ソラは笑う。


「これ便利なんだよ!」


NOVAが旋回。


重力を圧縮。


拳に青い光が集まる。


レイの目が細くなる。


「さっきの攻撃か。」


だがVEGAも動いた。


背部スラスター最大。


高速突進。


二機が激突する――


その瞬間。


警報が鳴り響く。


管制室が絶叫する。


「両機戦闘停止!!」


「新たなヴォイド反応!!」


宇宙の奥で。


空間がゆっくり裂ける。


そこから現れた影。


先ほどより、さらに巨大。


観測AIが震える。


《新規ヴォイドスウォーム確認》


《サイズ判定》


《リヴァイアサン級》


ソラが呟く。


「……え?」


レイも沈黙した。


巨大な黒い影。


全長数キロ。


惑星の欠片のような怪物。


そして。


その背後で――


さらに空間が裂け始めていた。


レイが言う。


「……来る。」


ソラが笑った。


「いいね。」


操縦桿を握る。


「今度は一緒にやろ?」


レイは静かに答えた。


「……ああ。」


二機のグラビティフレームが並ぶ。


そして。


銀河戦争の本当の始まりが訪れる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ