表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トップを越えろ!2  作者: たむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/24

第11話「銀河防衛機構」

コロッサス級撃破から、三日後。


軌道都市ユグドラシルは、まだ戦いの余韻に包まれていた。


宇宙港には巨大な戦艦が何隻も停泊し、整備ドックでは破損した機体の修理が続いている。


その中央にある巨大施設。


銀河防衛機構 前線司令部。


人類がヴォイドスウォームと戦うために設立した、銀河規模の軍事組織だった。


その司令室で、重苦しい会議が行われていた。


巨大スクリーンには、先日の戦闘データが映し出されている。


司令官が言った。


「コロッサス級の撃破は、奇跡に近い。」


一人の将官が答える。


「しかし問題はその後だ。」


画面が切り替わる。


宇宙の深部。


そこに映るのは、巨大な重力異常。


惑星のような影。


観測士が報告する。


「推定サイズ……直径三十キロ以上。」


部屋が静まり返る。


「コロッサス級の三倍……」


「いや、質量はそれ以上だ。」


司令官が低く言った。


「新種だ。」


「ヴォイドスウォームの……」


「上位個体。」


その頃。


格納庫。


巨大な整備ドックの中央に、白と蒼の機体が立っていた。


GF-01 NOVA。


その足元で、整備班が忙しく動いている。


「右腕フレーム交換!」


「重力炉安定化!」


その中で、ソラは機体を見上げていた。


「なんかさ。」


整備士に話しかける。


「すごいことになってない?」


整備主任の青年が苦笑する。


「そりゃそうだ。」


彼の名前は――


ミナト。


NOVAの開発チームの一人だった。


「君はコロッサス級を倒したんだ。」


「軍の中でも伝説になりかけてる。」


ソラは困った顔をする。


「えー……」


「そんなつもりじゃなかったんだけど。」


ミナトは笑った。


「まあ、英雄ってそういうものだ。」


そのとき。


格納庫の巨大扉が開いた。


赤い機体が歩いてくる。


GF-03 VEGA。


コクピットハッチが開く。


そこからレイが降りてきた。


彼女はソラを見る。


「司令が呼んでいる。」


ソラが首をかしげる。


「私?」


レイがうなずく。


「正式な辞令だ。」


「君は今日から――」


少し間を置いて言った。


「GF部隊の正式パイロットになる。」


ソラが目を丸くする。


「えっ。」


「ほんとに?」


そのとき。


警報が鳴った。


《緊急警報》


格納庫のモニターが一斉に点灯する。


観測室からの通信。


「重力異常発生!」


「例の巨大反応です!」


宇宙の彼方。


巨大な影がゆっくり動いていた。


惑星のような怪物。


観測AIが言う。


《新規個体確認》


《クラス判定》


《ベヒモス級》


司令官の声が基地に響く。


「GF部隊、出撃準備!」


ソラが笑った。


「休む暇ないね。」


レイが静かに言う。


「……これが。」


「戦争だ。」


そして。


NOVAの重力炉が、再び光り始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ