侵略者に愛されて……

　ある日曜の午後、岡山市に住む岩門家を美形の三兄弟が訪問し、隣に引っ越してきた阿津間家の者と名乗るが、家族は彼らのみで父母は同居しないという。しかも阿津間家次男は莉音が通う葵学園の同じ2年に転入すると告げられて娘がすっかり有頂天になるのを目の当たりにして父親の駿平は早くも気を揉んでしまうのだった。しかし日が経つにつれて隣家の風変わりな暮らしぶりが明らかになってゆく──20代半ばという大黒柱の長兄・景之はひと月に10日ほどしか家にいないし、末っ子で中2の景彦は引きこもりで1日中ゲーム三昧、そして唯一まともそうな?次男・景充はゴス系のコスプレサークルに所蔵しており、自宅には奇妙な身なりの人間が頻繁に入り浸って夜中まで大騒ぎするというありさま……遂に堪忍袋の緒を切った駿平が怒鳴り込むが対応した若い美人コスプレイヤーに忽ち懐柔されてしまうのだった。そして妖しき隣人が出現して3ヶ月が過ぎた頃、岩門家に異様な出来事が頻発し始める……！