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男子高校生が適当に過ごす日々  作者: 赤道りんご


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5/5

アイス

 夏休みも中盤に入り、課題をあらかた片付けたイソノとナカジマはイソノの家でダラダラしていた。


「あっつー。イソノーエアコンの温度下げない?」

「ダメ。おふくろが冷え性だから、これ以上下げると文句言われる」

「そういやおばさん夏場でも靴下履いてるもんな」

「そうなんだよ。見てて暑苦しい」

「仕方ないんじゃねーの? うちのばあちゃんも真夏に靴下履いてる」

「あっついのになぁ。そうだナカジマ、コンビニ行ってアイス買おうぜ」


「いいけど、こづかい帳は大丈夫か?」

「ちゃんとつけてるから大丈夫! 次に書くのサボったらファミ〇キ禁止って言われた」

「イソノに一番効くやつ」

「そう。で、どうする?」

「行く、ちょっと家に寄らせて」

「おっけー。妹ちゃんの分も買う?」


「買わねーよ。まだ小学生のくせにダイエットとか言ってやがるから食い物は買わない」

「女の子こえー。そんな小さいうちからダイエットするのかよ」

「母さんはやめろって言ってるけどな」

「食べたら動けばいいのにな」

「夏場に運動とか危ないだろ」

「たしかに」


 普段はよくわからないボケを挟んでくるナカジマも、家族の話になると比較的常識的な対応ができるのだ。イソノは面倒だからいつもこうだといいのになと、内心でちょっとだけため息をついた。


 二人は連れ立ってコンビニに行くと、アイスを買って即座に家へ戻ってきた。


「溶けてない、セーフ!」

「保冷バッグ持っていけばよかったな。暑すぎる」

「コーンのやつにしといて正解だった。イソノも早く食べたほうがいいんじゃねーの」

「おう……って棒だけ出てきた!」

「袋から食え」

「くっそ、カップのやつにしとけばよかった!」


 二人は溶け始めたアイスを急いで食べた。

 氷タイプの棒アイスを急いで食べたイソノは、頭を押さえて呻く。冷たいものを急いで食べたことで頭痛がしているのだ。


 頭を押さえているイソノを見ていたナカジマは、何かに気づいて声をかける。


「そういえばイソノ。コンビニでレシートもらってこなかったみたいだけど、いいのか?」

「あっ」

「第5章での過ちを繰り返すのか」

「メタ発言はよせ! こづかい帳は3話だったろ!」

「イソノもメタ発言してるじゃん。ようこそ、こちらの世界へ」

「どの世界だよ。お前が始めたメタ発言だろうが!」


「イソノ、ファミ〇キ禁止令発動!」

「なな〇キとL〇キは禁止されてないからセーフ!」

「それが通用するといいな」

「しないと思う! ナカジマこのアイスいくらだったか覚えてるか!?」

「俺のほうが先に出てるから知るわけないだろ」

「ですよね! くそう、いくらだっけ」

「手持ちの小銭から逆算すれば?」

「天才現る」


 幸いにも、イソノはレジで出した小銭の数を覚えていたためアイスの金額を何とか思い出すことに成功した。

 彼らは今日も仲がいい。

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