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男子高校生が適当に過ごす日々  作者: 赤道りんご


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釣り

 夏休み三日目。イソノとナカジマはイソノの家で夏休みの宿題をしていた。


「だめだ古文わからん終わった」

「諦めるなナカジマ。数学よりわかるだろ」

「数学のほうがわかる」

「マジかよ」


 国語が得意なイソノと数学が得意なナカジマは、お互いの得意分野を教え合うことでさっさと宿題を終わらせようと画策していた。


「整いました!」

「急にどうした」

「整いました!」

「何が」


「古文とかけてイソノと解く、その心は!」

「俺と古文? なんだろ」

「どちらも俺につれない!」

「お前は何を言ってるんだ」


「助けてくれよーここの訳だけやってくれよー」

「自分でやらなきゃ意味ないだろ」

「つれなぁい!」

「そういえば、週末に親父が海釣りに行かないかって。ナカジマはどうする?」


「なんで急に釣りの話?」

「つれないって言ったのお前だろ!」

「意味が違げーよ!」

「知っとるわ!」


 イソノの父親の職場には釣り好きが多く、年に数回、都合がついた人を集めて釣りをしていた。漁師の知り合いがいる人が漁船をチャーターして沖釣りに出ることもある。漁船に乗らないときは子供を連れて行ってもよく、そんなときは岸壁で釣っていた。


「……釣りかあ。しばらく行ってないなぁ」

「ナカジマのとこのおじさんも連れてさ、行こうぜ」

「日程次第だな。父さんにも聞いてみる」

「たぶん日曜日。集合場所とか時間とか親父に聞いてチャットするわ」


「しばらく行ってないから道具の状態もみておかないとな」

「親父の会社の人がいるからあんま騒ぐなよ?」

「静かに釣ってるから大丈夫」

「内弁慶だもんなナカジマ」


「じゃあ、俺は道具のチェックがあるから静かに去る」

「待て待て。数学教えてくれるって言ってたじゃねーか」

「イソノざまあ!」

「指をさすな。古文の訳を手伝わねーぞ」

「残ります! 古文の手伝いお願いしまぁす!」

「手首にボールベアリング入ってるのかよ」


 週末はイソノの家とナカジマの家の男性だけが釣りに行った。それぞれの家の女性陣は、おしゃれなカフェで優雅に休日を満喫していた。

 彼らは家族同士も仲がいい。

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