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水辺の職人、地球を救う……かも?

作者:真柴 文明
最終エピソード掲載日:2026/04/27
アイダホ州プレストン近郊の小川に暮らすビーバーのバルトは、「水辺の職人」として仲間と共にダム作りに励んでいた。木を倒し、水流を調整し、湿地を育む彼らの営みは自然の循環を支えるもので、バルトにとっては日常そのものだった。一方その頃、米国環境保護庁の衛星データ解析室では、干ばつ傾向の地域に突如湿地が増えていることが問題視されていた。衛星画像を拡大すると、原因はビーバーのダムであることが判明し、職員たちは自分たちの施策より成果を上げるビーバーに複雑な思いを抱く。室長はこれを逆手に取り、「ビーバーとの共創プロジェクト」として予算を取ろうと画策するが、周囲は呆れ気味だった。その頃バルトは、自然の中で静かに作業を続けていた。自分たちの営みが誰かの役に立つなら悪くないと感じながら、今日も淡々とダムを築き続けるのだった。
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