結界術師は防げない 〜人との距離の取り方は、師匠に習っていない〜
最新エピソード掲載日:2026/10/19
村を魔族に焼かれた少年レイは、その記憶と憎悪を師匠に封じられた。
それ以来、何かを心から欲しいと思うこともなくなった。
今は固有スキル〈結界〉と剣を手に、町から町へ討伐依頼をこなす旅の途中。
魔物の牙には結界を。人の詮索には、師匠譲りの貴族風の一礼を。
それで、たいていの相手とは距離を保てていた。
ところが雪山で討伐者を助け、たどり着いた鉄の町リンデルには、防げない相手がいた。
血まみれのレイを怪我人と決めつけ、強引に手当てを始める鍛冶屋の娘。
「弟子にしてくれ」と迫り、断っても笑って距離を詰めてくる、助けた男。
そして、レイの強さを利用したいと隠しもしない、気だるげなギルドの受付嬢。
関わらないつもりが、気づけば顔見知りが増えていく。
そんな折、受付嬢から持ちかけられたのは、山中にある古い結界の調査だった。
依頼書に描き写された図を見た瞬間、なぜか胸の奥がざわついた。
見覚えなど、ないはずなのに。
人とのつながりが増えるほど、封じられた過去も近づいてくる。
これは、何も望まなくなった結界術師が、自分の願いを見つけていく物語。
*カクヨム同時投稿
それ以来、何かを心から欲しいと思うこともなくなった。
今は固有スキル〈結界〉と剣を手に、町から町へ討伐依頼をこなす旅の途中。
魔物の牙には結界を。人の詮索には、師匠譲りの貴族風の一礼を。
それで、たいていの相手とは距離を保てていた。
ところが雪山で討伐者を助け、たどり着いた鉄の町リンデルには、防げない相手がいた。
血まみれのレイを怪我人と決めつけ、強引に手当てを始める鍛冶屋の娘。
「弟子にしてくれ」と迫り、断っても笑って距離を詰めてくる、助けた男。
そして、レイの強さを利用したいと隠しもしない、気だるげなギルドの受付嬢。
関わらないつもりが、気づけば顔見知りが増えていく。
そんな折、受付嬢から持ちかけられたのは、山中にある古い結界の調査だった。
依頼書に描き写された図を見た瞬間、なぜか胸の奥がざわついた。
見覚えなど、ないはずなのに。
人とのつながりが増えるほど、封じられた過去も近づいてくる。
これは、何も望まなくなった結界術師が、自分の願いを見つけていく物語。
*カクヨム同時投稿