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幸せの咲く場所

作者:真仲穂空
 楽園は、終わらない幸せを約束する場所。楽園の住人は死すら超越し、永遠の幸せを享受する。そこに招かれる資格は、待ち人だけがもっていた。

「センセイ。僕、楽園に行けるかな」
 ベッドに横たわった少年は、天井を見つめながらそう聞いた。
 男が迷うことなく答える。少年の腕に注射針を刺入させながら。
「当たり前じゃないか。君たちは神様に愛されている。たどり着けないはずがない」
「そうだよね――ありがとう、センセイ。さようなら」
「さようなら」
 男が微笑む。
 そして、少年の命は完全に停止した。

 マキは楽園に憧れていた。他の家族と同様に、招かれる時を待っていた。
 幸せの集う楽園にたどり着ければ、永遠に、悲しみもなく生きていけるのだ。
 だからマキは楽園を信じた。幸せになりたかったから。
 もしそれが偽りだったなら、なにを支えに生きればいいのだろう。
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