未來王のジャッジメント　未來王シリーズ・その３

未來王シリーズ４部作・その３。

世紀末の現世。
大宇宙は『六世界』で構成されている。
天界三世界。冥界世界。
併《あわ》せて六世界と呼称する。　

天界『ヘヴン』とは。
元素《エレメント》・神界《ゴッド》・人間界《ヒューマン》である。
冥界『インフェルノ』とは。
黄泉《ターニング》・魔界《ソーサリー》・霊界《ヘル》である。

遥か天空の彼方。
神界と元素のはざまに。
蒼き星が輝いている。
このラピスラズリの星に『魔導師４人衆』が暮らしている。
ウィザード４人衆の名は。
シップ・ゲイル・クロス・イレーズという。

彼らはこの上なき美しき男たちである。
非の打ちどころのないジーニアス(天才)である。
突出したアビリティ(才能)を有したエキスパートである。
彼らは輪廻転生の根幹を担《にな》っている。

羨望の的である彼らだが。
非常にラディカル(過激)な性質だ。
愚かしさを繰り返す『人間』という生命体を毛嫌いしている。
それゆえ。
彼らが敬愛し跪拝するのは『未來王』ただひとり……。
　
魔導師４人衆は慌ただしい。
世紀末の現世。
未來王の『降誕』が決定した。
約一世紀の間。
王は人間《ヒト》として地上に暮らすこととなる。
そして嫌忌類型・先天性マニピュレーターと対峙する。

これは……。
降誕した王と人間たちお話。