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呪いの記録係 ~誰にも残されなかった最後の言葉は、死んでも消えない~

作者:ヒア
最新エピソード掲載日:2026/06/21
人は死を前に、ひとつの言葉を残す。

けれど、その言葉が誰にも受け取られず、どこにも残されなかったとき、
行き場を失った言葉は「呪い」となり、生きる人間へ取り憑く。

そんな呪いを断つために、死を前にした者の最後の言葉を聞き、一字も変えずに書き残す職業がある。

正式には、記録士。
けれど街では、彼らを「呪いの記録係」と呼ぶ者もいた。

記録士ルナは、五年間、人々の最後の言葉を記録し続けてきた。

喜び、後悔、怒り、恐怖、希望。
どんな言葉にも耳を傾ける。
裁かず、慰めず、ただ聞いて、ただ書く。

それだけが自分の役目だと信じて。

記録士にとっての最後の言葉とは、最後に発した音のことではない。
その人が、最後に残すと決めた言葉のことだ。

しかしある日、元記録士を名乗る老人・ソルから、一通の指名依頼が届く。

年齢も、住所も、呪いの種類も空欄。
備考欄には、短い言葉だけが記されていた。

「君のことを知っているから」
「君がまだ、自分で返事をできるうちに」

ソルとの出会いをきっかけに、ルナは記録士という仕事に隠された残酷な真実を知っていく。

誰かの言葉を受け取り続けた記録士は、
やがて、自分の言葉を失っていく。

これは、誰かの「最後の言葉」を記録し続けた少女が、
忘れてしまった自分自身の言葉を取り戻すまでの物語。

全25話予定。
各話完結型の依頼を重ねながら、ひとりの記録士が少しずつ消えていく、優しく切ない日常ファンタジー。
第一話 楽しかった
2026/06/21 04:38
第三話 夕飯、食べた?
2026/06/21 05:06
第四話 約束
2026/06/21 19:00
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