あの橋を渡れば、彼の歌が聞こえる
智弘は三宮駅前で弾き語りをしていた。
そんな彼のもとに女の子が一人。
彼女は遠くの街からやってきた。
彼女は
「逃げてきたの」
と彼に告げる。
三宮の街角で弾き語りをする青年と彼を取り巻く人達の物語。
そんな彼のもとに女の子が一人。
彼女は遠くの街からやってきた。
彼女は
「逃げてきたの」
と彼に告げる。
三宮の街角で弾き語りをする青年と彼を取り巻く人達の物語。
第一章 佐和子 智弘 多佳子
2012/06/12 22:33
智弘の帰り道
2012/06/13 18:00
(改)
ソフィア ジゼレ ミカ オリベイラ タケチ
2012/06/13 20:00
(改)
シャッターを開ける
2012/06/15 18:00
(改)
喫茶店 キサラギ 有希
2012/06/15 20:00
智弘とキサラギ
2012/06/20 19:00
服屋とドラッグストア
2012/06/21 20:00
東遊園地
2012/06/22 20:00
携帯電話
2012/06/23 20:00
クラッシックバレエ コンテンポラリーダンス
2012/06/24 20:00
エイリアンズ
2012/06/25 20:00
イギリス 日本 クレパスで地図を描く
2012/06/26 20:00
フランスの街角にある回転木馬
2012/06/27 20:00
クリスマスローズ
2012/06/28 20:00
キサラギと有希の店で
2012/06/29 20:00
寒空に首を伸ばすキリン
2012/06/30 20:00
幻灯機 影が歩いている
2012/07/01 20:00
固い心と柔らかい心
2012/07/02 20:00
眼下に広がる町を見下ろす
2012/07/03 19:00
ソフィーの故郷はまだ昨日の世界で呼吸している
2012/07/03 20:00
朝と夜 秋と冬
2012/07/04 20:00
心地よい沈黙の中で二人は呼吸し、冷めていく冬の夢に耳を澄ませていた
2012/07/05 20:00
有希は羊飼いが天気を読む時のような真剣な目をして、庭に立つ木々の方を見た
2012/07/06 20:00
鼻先を掠める風はどこまでも透き通っている
2012/07/07 20:00
スイスのチューリッヒ ラトビアのリガ
2012/07/08 20:00
ソフィーはレンガ色の絨毯をつまびきながら歩いている
2012/07/09 20:00
森が彼女を抱いているのか、彼女が森を抱きしめているのか、彼にその判断はつかなかった
2012/07/10 20:00
風は森に与えられた冬を祝福し、森は風に与えられた冬を祝福している
2012/07/11 20:00
彼女が見つめる先にはクリスマスローズの鉢植えがあった
2012/07/12 20:00
ソフィーはちぐはぐに行き先を示す羅針盤を頼りに元町の街角を彷徨う
2012/07/13 20:00
壁は確かに存在する
2012/07/14 20:00
ソフィーは始まりだけを知っていた
2012/07/15 20:00
それでも、彼の為に有希の口角がきゅっとあがったことにソフィーは気付いていた
2012/07/16 20:00
ささやかな森で、その花は彼の為に揺れている
2012/07/18 20:00
智弘は混乱した頭をなだめながら、しばらくの間その文字列を眺めていた
2012/07/19 20:00
帆船のデッキで過ごすよく晴れた昼下がりみたいに、時間はとてもゆったりと流れている
2012/07/20 20:00
有希の目に、遠ざかっていく彼の横顔は僅かに微笑んでいたように見えた
2012/07/21 20:00
圧迫する冷水に体は混乱し、鉛のように重くなる
2012/07/22 20:00
彼女が発した最後の言葉は震えていた
2012/07/23 20:00
有希はそう言うと、リビングに消えた
2012/07/24 20:00
智弘の目はまどろんでいた
2012/07/25 19:00
震える心を優しく抱きしめるように雨は降っている
2012/07/26 19:00
あなたは光だから
2012/07/27 19:00
必然的に降りた沈黙の幕の中で、彼は何かを見つめていた
2012/07/28 19:00
自分と対話する為の歌
2012/07/29 19:00
日本とブラジルにある全ての橋を繋いだら、ブラジルと日本を繋げるかもしれへんな
2012/07/30 19:00
さっきから思っていたんだけど、私この曲好きかもしれない
2012/08/01 19:00
そこは広場で、父親が掴む鉄柵の向こうには象がいた
2012/08/02 19:00
それは甘い痛みだった
2012/08/03 19:00