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深夜二時、水はスマホの中から来る

作者:江渡由太郎
最終エピソード掲載日:2026/05/26
 深夜二時――会社員の三浦麻衣のスマホに、差出人不明の動画が届き始める。映るのは暗闇、水音、そして“顔のない濡れた女”。削除しても消えず、浴室では勝手に水が流れ、インカメラには存在しない人影が映る。恐怖に追い詰められた麻衣は、霊能力者・間宮響子へ助けを求める。
 調査を進める中で響子は、スマホ、水、暗闇が“向こう側”へ繋がる入口となっていることを知る。海に沈んだ絶望の記憶、SNSの悪意に蝕まれた魂、そして人の孤独を餌にする異形の存在――それはスマホの黒い画面を通じて現実へ侵入しようとしていた。
 やがて深夜二時、境界が開く。浴室から這い出す濡れた影、無数の通知音、増殖するスマホ。響子は命を賭けて麻衣を守ろうとするが、恐怖は終わらない。事件後、麻衣の元へ再び届く一本の動画。そこに映っていたのは、助けを求める“間宮響子”だった――。
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