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第7話 激闘ポメ太郎!雅のセンスは超ビミョー! ③

下校中、謎のロリコンに声をかけられたツインテール魔法少女(仮)の雅は、持ち前の健脚でロリコンから命からがら逃げ出した!

道行く美少女に助けを求める雅。美少女は何かを見透かした様に雅に言った。

「気をつけなよ。変態からは魔法少女も助けちゃくれないからね」

「ま、魔法少女……?」

 雅は思わず口に出してしまった。突然、魔法少女という言葉が彼女の口から発せられた事に動揺していた。

「いやぁ、ただの例えだよぉ。魔法少女なんて、現実にいる訳がないだろぅ?」

 彼女の言葉に雅は上手く答えられず、少し目を泳がせる。彼女は返事を待っていた様だったが、気まずそうに笑って固まっている雅の様子を見て、自分から話はじめた。

「君、交番に行くなら、今は巣鴨の駅前の交番には向かわない方がいいよ。ヤバいやつが駅前で警察と乱闘してたんだ。少し遠くなるかも知れないが、板橋の方とか、他の交番に向かった方がいい」

 彼女の声色に、雅は年上の女性の落ち着きを感じた。見た目はどう見てもギャルなのに、中身は随分大人びている気がする。

 雅は中学にもう1年以上通っているが、駅前で物騒な騒ぎがあった事なんて一度もなかった。一方で、不審者の情報は一度出ていて、生徒は複数人で帰宅する様にと言われていたので、さっきの男が不審者だと思ったのはそれが原因だとも思える。

「わ、分かりました」そう答える雅は、彼女の目を見ることができない。

「まぁ、君もせいぜい気をつけたまえ。ツインテールなんて、いかにも変態が好きそうな見た目をしているんだから」

 そう言って彼女はくすりと笑った。

「気をつけます……。ありがとうございました」そう言って雅は頭を下げる。彼女は雅に小さく手を振って、背を向けて歩きだしていた。彼女の少し眠たそうな声色や、ゆらゆらと揺れる白いレースのスカートが、どこか雅を落ち着かせた。


 雅の頭の中は真っ白になってしまっていた。そうだ、私はポメ太郎を迎えに行く所だったんだ。そう思い、雅はスマホの着信履歴を見た。スマホにポメ太郎から電話が来た履歴はなかった。

 公園まで迎えに行かなければ。だが、ポメ太郎と待ち合わせをした公園は学校のすぐ裏だ。さっき出会った女の子が言った『変態が好きそうな見た目』という言葉が、雅の頭にやけに残っていた。そのせいか、まだ学校の前で話しかけてきた男への恐怖がまだ拭えない。学校に近づくのは避けたかった。


 ポメ太郎は雅の中学にダークマターの気配がないかを調べていた。

 巣鴨は池袋の魔法少女も目を光らせている場所で、覚醒前の虚影体の報告が割と上がっている。だが、それもきちんと調査部隊の魔法少女たちが処理してくれているので、覚醒までは至っていない。

 雅の学校の周辺に、魔法による修復が行われたような形跡も見られなかった。戦闘もこの近くでは行われていないという事だ。

 「ここら辺の魔法少女も、なんだかんだ、ちゃんとしているみたいだな」ポメ太郎が呟く。

 雅の学校には、強力な対魔の結界が張られていた。恐らく、池袋近辺を担当する魔法少女が張ったものであると思われた。これがあれば虚影体も近くでは覚醒しないだろう。ただ、実影体であればこの結界の中にも入り込んでくる。

「やはり、シンが顕現したからには、しばらく誰かが雅を見守ってやらなきゃならないな」

 そこに、ポメ太郎のスマートフォンにメッセージアプリで連絡が入った。仲間の聖霊からだった。

 

『池袋駅の西口公園周辺にて、覚醒前の虚影体を確認。至急、付近の浄化部隊にて浄化作業を求む。現在、池袋部隊の調査部隊にて、人避けの結界を展開。まだ結界内には複数人の一般人が居る状況のため、周囲の魔法少女は優先して対応を進めよ』


 池袋は巣鴨から距離があったが、この近辺を担当する浄化部隊はこの対応に向かうだろう。

 ポメ太郎は念のため雅と合流した方が良いと判断して、草むらから雅に電話する。電話はすぐに繋がった。

「ポメ太郎?」心なしか、雅は元気がないような気がする。

「雅、どうした?何かあったか!?」

「大丈夫。ごめん、ちょっと色々あって……」

「今からお前のところに向かう。どこにいる?」

「巣鴨の高岩寺って、とげぬき地蔵のあるところ……。ポメ太郎、わかる?」

 何故そんな場所に居るんだ。待ち合わせ場所を通り過ぎて駅に向かった事になる。何か理由があるのか。

「問題ない。すぐに着くから、待っていろ」

 ポメ太郎は通話を切って、走り出した。


 雅は高岩寺の中にあるベンチに座り、ポメ太郎を待つことにした。日曜日の昼間の高岩寺は、とげぬき地蔵のご利益にあやかりたいのか、訪れる人たちがぱらぱらと見られるものだった。しかし、この日に寺の敷地内に居たのは雅だけで、昨日の錦糸町駅前の公園と同じ状態だと雅は思った。近くに魔法少女が居るのかも知れない。

 この違和感は、さっき男から逃げていた時に気が付いていたが、高岩寺まで走ってきたことで、益々その違和感が大きくなっている。

 雅は久美子と葉月にメッセージアプリで連絡を入れる。

『巣鴨駅の前で、なんか事件があったって聞いたんだけど、2人とも大丈夫?』

 一通では気が付かないのではないかと心配だったので、一緒に?マークと小首を傾げるポメラニアンのスタンプも送る。しかし、すぐには既読にならない。いっそ、電話をした方が良いのだろうか。

 そう考えていると、遠くで何か爆発した様な音がした。

 『やっぱり!』と雅は確信する。敵が出現したのだ。

 雅には、どこから破裂音がしたのか、はっきりと分からなかったが、恐らく駅前の方だろうと予想した。さっき出会った女の人が、近づくなと言っていたからかも知れない。

 2人とも大丈夫だろうか。雅はまたスマホの画面を見たが、既読にはなっていない。

 遠くから様子を見るくらいなら、大丈夫なはずだ。

 きっと駅前には、昨日みたいに結界が張られていて、敵は出てくる事はないはず。その外から様子を伺うくらいなら……。

 固まってしまったかの様に同じ画面を表示し続けるスマホの画面を横目に見ながら、雅は高岩寺の外に出た。丁度、ポメ太郎が四つ脚で走ってきていた。

「雅!!」

「ポメ太郎!ごめんね、裏の公園行けなくて」

「そんな事はいい。さっきの音を聞いたか?恐らく近くで虚影体が覚醒した!俺はその対処に向かう!お前も付いてくるか?」

「行く!」雅は何の躊躇もなく、そう答える。

 ポメ太郎には、雅に出来るだけ早く魔法少女として自立してほしいという思いがあった。その為には、出来るだけダークマターとの戦闘の行われる現場に向かって、魔法少女がどんな事をしているかを見させたかった。

「そうか。なら、雅は遠くから様子を伺うだけにしてくれ。虚影体といえど、危険な事に変わりはないからな。万全は期しておきたい。それとお前には、変身をしてもらう」

 変身。雅は昨日、桃華や明美の変身を見ていたが、目の前で不可思議な現象が起きたという事以上は、理解できていなかった。

「分かった。どうやれば変身出来るか、教えて」

『そんな事は出来ない』とは言わないんだなと、ポメ太郎は思った。

「今、お前にイチから説明をする時間はない。俺がお前を変身させるが、聖衣のイメージはお前自身がする必要がある。変身は魔法防御をするための物で、お前の思い描く魔法少女としての姿を形にする魔法だ。俺のイメージではダメなんだ」

「魔法少女のイメージ??」

「そうだ。何かあるだろう?明美とか桃華が変身した姿は分かりやすいが」

「よ、よし!桃華さんのやつね……!」雅は昨日見た、桃華の姿を思い出そうと、目を閉じる。

 桃華さんの魔法少女の姿。なんかこう、アイドルとか秋葉原のメイドみたいな感じだった気がする……。ひらひらした服を着るのは少し抵抗があったが、仕方がない。私は魔法少女になったんだから。

「一応言っておくが、全裸ではないぞ」

 ポメ太郎の発言によって、ぼんやりとしていた桃華の変身した姿の記憶がぱっと雅の頭の中から消えてしまって、雅の頭の中は桃華の尻でいっぱいになった。

「ああ!!もう!!思い出せそうだったのに!!余計な事言わないでよ!!」

 キッとポメ太郎を睨む雅。桃華はたまに全裸で戦っているので、ポメ太郎としては良かれと思っての発言だった。「すまない……」

 雅は明美の姿はよく覚えていた。だが、あれは最終形態だとか言っていたし、普通の姿ではないのだろう。前後の記憶の印象が強くて、肝心の桃華の姿を、雅はどうしても思い出せなかった。

「ダメ……お尻しか思い出せない……」

 ポメ太郎を待たせてしまっている焦りもあって、桃華の変身後の姿を上手く思い出せない。寒そうだったスッポンポンの桃華の記憶ばかりが、頭に浮かんでしまう。

「……桃華だからな。仕方ない」

「なんか他の姿じゃだめなの?私がイメージがしやすい姿とか」

「構わない。お前の好きな姿で良いぞ。はっきりと、細かい所までイメージ出来るなら、なんでもいい」

「分かった。じゃあ、アレにする」

 ポメ太郎は雅の表情を見て、「よし、始めるぞ」と言った。ポメ太郎は身体から、ぽぅっと淡い光を出し始める。

 

「いいか、虹のベールが出たら、しっかりと変身後の姿をイメージし続けろ。今着ている服は別の空間に飛ばすが、戻せるから気にするな。イメージをし続けるんだぞ!いいな?」

「うん、お願い!やって!」


 ――善良なる魂は、善良なる想いに。善良なる想いは、善良なる行いに。星辰はその道理に従い、同じ道を辿る。ウォフ・マナよ、清廉なる乙女を護る光となれ。聖衣縫合。


 昨日の契約の時の様に、雅の頭の中に、直接言葉が入り込んでくる。その声は、ポメ太郎のものの様だった。

「雅、聖霊鏡を開いて、変身と言え」

 今度は耳でポメ太郎の言葉が聞こえる。

 言われるままに、雅はバッグから聖霊鏡を取り出す。聖霊鏡と繋がっている奇妙な感覚があるせいで、家に置いておくのが嫌でバッグに入れて部活に持ってきていた。

 言われるがままに、聖霊鏡を開いて、自分にかざす。

「変身!」

 昨日の桃華の変身で見た、虹のリボンが聖霊鏡から溢れ出し、直径2.5mくらいの球体となって雅を包んだ。外の景色は見えなくなり、着ていた服がぱぁっと光になって消えた。

 始まった!雅は目を閉じて、変身後の姿をイメージする。引っ張ったらどれくらい伸びそうかとか、縫い目はどうなっているかだとか。身を包む衣装を着ている時の肌触りや、付けられた金具の1つ1つまで、丁寧に思い描く。元にする服の記憶を頼りに、自分の変身後の姿を思い起こす。

 目を閉じていても、なんとなく上半身にイメージした布の肌触りがある事を感じた。その事に一瞬、気を取られそうになるが、続けて下半身もしっかりイメージを続ける。同じ様に靴や衣服が形成されたのを感じた。

 どぉっと何かが溢れだす様な音と一緒に、3月の冷たい風を肌に感じる。衣服の感覚は残っている。雅は目を開いた。

「おぉ!成功だ!」ポメ太郎が嬉しそうに尻尾を振っている。雅は自分の着ているものを見た。本当にイメージした通りの姿になった。自分が一番しっくりくる姿だ。

「すごいぞ!とても動きやすそうだ!」

「うん。魔法少女なのかは分からないけど……」

 雅は学校指定のジャージの姿になっていた。部活のジャージというのもアリだったが、学校名が記載されていたので、体育の時に着る無地のジャージの方を選んだのだった。

 色は学校のイメージカラーの臙脂(えんじ)色をしていて、胸元に付けられた「仁科」というネームタグまで再現されていた。

「明美の最初の時とは大違いだ。雅、お前は浄化部隊の才能があるかも知れないな」

「あ、ありがと。明美も最初はポメ太郎に変身させてもらったの?」

「そうだぞ。最初は普通、聖霊が変身を手伝うものなんだ。それに昔は魔法少女も少なかったからな。今みたいに魔法少女が自分の魔力を使って変身することも少なかった。明美なんて、最初は薄ピンクの全身タイツだったんだぞ」

 いつの間にか微笑んでいた自分の顔が、強張るのを雅は感じた。

「……そう……なんだ……」

 全身タイツで戦う姉の姿を想像して、雅は絶望した。


 ◇


 巣鴨駅の駅前には、早朝の時間帯であるかの様に人の気配は全くなかった。だが、駅前の方からドンドンと大きな音が鳴り響いている。大きな獣が、暴れているのだろう。

 雅が通ってきた地蔵通り商店街の通りから、虚影体が捕捉されているロータリーの前には広い車道があった。車道には車の通りはなく、遠くからでもロータリー内に黒い影が蠢いているのが分かった。にょろりと長い尾が動いて、巨大なネズミの様な見た目をしている。

 ロータリー内には人は居ない様に見える。雅はほっと胸を撫で下ろした。葉月も久美子も、居ないようだった。

「まずいな……」ポメ太郎が呟く。

「どうしたの?」

「人避けはされているみたいだが、物理結界が張られていない。今はたまたまあそこに留まっているが、山手線の線路にでも入られたら、大事故になる。今、池袋でも虚影体が出現したようだから、浄化部隊もしばらくここには来ないだろう」

「えっ、人が居なくなる魔法と、あの光の壁みたいなのは別なの?」

「そりゃあそうだ。物理結界はどちらかというと、変身して聖衣を形成するのに近い。自分の体に纏うのか、もっと拡張して、空間を包むのかの違いだ。全然違う」

 なんとなく分かるような気がしたが、とにかく今はあの獣をあそこに留まらせる事が重要らしい。

「雅はここで待っていろ。俺は今から、浄化部隊が来るまで時間を稼ぐ」

 ポメ太郎はロータリーに蠢く巨大な影に向かい、歩いていく。その姿は小さく、とてもじゃないがあの大きな黒い獣と戦える様には見えなかった。

 ポメ太郎は、恐らく身体の大きさなんかでは測れないような、何か強力な力を持っているに違いない。そう自分に言い聞かせても、ダークマターと呼ばれる黒い影に近づくにつれて、どんどん小さが際立つポメ太郎の姿に、雅は心細さを感じる。

 ポメ太郎は背を向ける獣に向かって吠えた。

 体長が5mはある影がゆっくりとポメ太郎の方を振り向く。赤く光る瞳に感情は見えなかったが、その赤い光はポメ太郎への殺意を物語っている様であった。

「まだ暴れ足りないだろう?ダークマター。俺がしばらくお前と遊んでやる」


 ふわりと黄金の輝きがポメ太郎の毛皮を包み、ダークマターはそれを見て雄叫びをあげた。息つく暇もなく、ダークマターの巨体がポメ太郎に襲いかかる。

 ポメ太郎は目にも止まらぬスピードで、それをひらりひらりと、アクロバティックに躱していく。その姿は毛玉そのもので、どこが頭で、どこがお尻なのかもよく分からない。

 ポメ太郎を捉えようとダークマターが地面を殴りつけ、その度に土煙が舞った。土煙の中を、ポメ太郎の放つ金色の光がビュンビュンと飛び回る。

 『流石に、身体が重いな』

 正直なところポメ太郎は、最近はダークマターとの戦闘は魔法少女に任せっきりであったため、久しぶりの戦闘であった。かつて明美と共にダークマターと戦っていた、若い頃の動きのイメージに身体がついてこない。

「ハァッ!!!」

 ポメ太郎はダークマターの顔面を蹴りつける。どかんと大きな音が鳴り、ダークマターがよろめいた。

「……?」ポメ太郎は、身体に違和感を感じた。戦闘の興奮からか、敵の動きにばかり思考がいってしまって、気にかけていなかった違和感が段々と大きくなってくるのを感じる。

 ブルッとダークマターが頭を震わせ、グォオォ!!という咆哮と共に、怒りを露わにしてポメ太郎を突進をしてきた。それをポメ太郎は跳躍して躱し、空中で身体を捻らせて着地の姿勢を取ろうとした。その時、それは起きた。

 

 ビシィ!!と雷に打たれたかの様な痛みが神経を伝い、ポメ太郎に襲いかかる。

 「ゥぉお!!!」思わず激痛にポメ太郎は声を上げた。ぽんと地面に落ちたポメ太郎は、その衝撃が全身に響き渡るのを感じ、苦痛のあまりに「あぁア!!」と声を漏らした。

「ポメ太郎!?」物陰から様子を見ていた雅は、すぐに異変に気がついた。ぶるぶると震えながら立ちあがろうとするポメ太郎は、さっき迄の力強さはない。

 ポメ太郎に突進を躱されたダークマターは、駅前の交番に突っ込んでいたが、何事もなかったかの様に、ポメ太郎を睨みつける。すぐ様にポメ太郎に襲い掛かろうとしているのが、雅には分かった。

 まずい……!!そう思った瞬間に、雅の身体は動き出していた。

 地面を蹴る。

 すると、自分の思い描くスピードよりも、ずっと速く身体が動いた。自分の身体が自分のイメージを超えて動くせいで、走りがギクシャクしているのが分かる。走っているというよりも、地面すれすれを飛んでいるのに近かった。

 それでも、普段の雅の全速力よりもはるかに速く動いている。

 雅は前につんのめる様にして、ポメ太郎の元へ飛びついた。彼を抱えると、勢いを殺せずにゴロゴロと地面を転がる。

 ドカンと大きな音がした。ポメ太郎のいた所にダークマターが突っ込んだみたいだった。雅はその様子を見る余裕はない。

「あっ…ぐぁ……」雅の腕の中、痛みを口から吐き出す様に、ポメ太郎は声を漏らした。

「だっ、大丈夫!?」ポメ太郎に何が起きたのか、自分に何が起きているのか、雅には全く分からなかった。ただ、今はポメ太郎を抱えて逃げなければならな――


 視界の隅で大きな黒い影が雅に襲いかかってきたのが見えた。気が付いた時、身体は硬直し、世界の時間が止まったかの様だった。思考がものすごく速く進んでいる。これが、走馬灯なのだと雅は思った。思わずぎゅっと目を瞑って、ポメ太郎を抱きしめる。


 ドガン!!と目の前で鋼鉄の塊がぶつかり合う様な音がした。そこでやっと、雅の身体の硬直が解けた。

 目を開けると、目の前に誰かが立っていた。昨日見た、桃華と同じ格好をしている。


「あんた、何やってんの!?」

 ダークマターの突進を止めたのは、魔法少女の姿をした明美だった。

なんだか色々設定やら何やらを考えすぎて、何も書けない時期があったんですが、「まぁ、別に俺の好きな様に書けばいいか」と全てを投げ捨てる事で、打開しました。

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