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捨て子の勇者に世界を救って貰いたいが、相手は世界で唯一倒してはいけない魔王だった件

作者:ニコル
最終エピソード掲載日:2026/10/26
川を流れてきた赤ん坊は、鍛冶屋のガルドに拾われ、「リオ」と名づけられた。幼なじみのミナとともに育ったリオは、十六歳で聖剣に選ばれ、勇者として旅立つ。
しかし、北の果てで待っていた魔王は、あまりに強大だった。仲間を失い、敗走したリオたちは、最後の望みを時の祠に託す。魔王がまだ弱かった二十年前に戻り、倒してしまえばいい。
過去の世界で出会ったのは、翼剣騎士団の戦士ロイ。木彫りの鷹を彫り、生まれたばかりの息子に「平和になったら名前をつける」と笑う、あたたかな男だった。四人は力を合わせて魔王を討つ。
――そのはずだった。
戻った現代は、再び魔王に支配されていた。崩れ落ちる祠。途方に暮れる二人の前に、一人の青年が現れる。
「僕は、未来から来ました」
彼が語る、あまりにも残酷な真実とは。川に流された赤ん坊の本当の意味とは。
捨てられた子の物語は、守られた子の物語だった。
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