舞風学園演劇部　１年編　青春の開演

「青春という舞台、彼女達は全力で演じる」

　――これは、私たちの“舞台”が始まる物語。

　かつて廃校となった高校をリノベーションし、新たに生まれ変わった舞風学園。
　未来的でスタイリッシュな校舎の中に、ひっそりと設立されたばかりの「演劇部」があった。

　幼少期からなりきり遊びが大好きな天然少女・本宮ひのり。
　ひのりの幼なじみで、小説好きの脚本担当・伊勢七海。
　ノリが良くてムードメーカーの小塚紗里。
　内気で人見知りだが、芯の強さを持つ城名みこ。
　かつて子役として舞台に立っていたが、当初は距離を置いていた宝唯香。

　演劇経験ゼロから始まった部活動は、少しずつ仲間を増やし、ぶつかり合い、笑い合い、ときに迷いながら――
　それでも確かに、彼女たちだけの“舞台”が動き始める。

　これは、青春と演劇が交差する、五人の少女たちの群像劇。
　――幕が上がる、その瞬間を、あなたに。