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君といきたい ー不要品AIと小さなフクロウの旅ー  作者: yunimituki
第8章ー裏側の中心へー

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148/160

第8章-148 同行者

――屋敷への道中/馬車の中――


セキは馬車の中で毛布を羽織り、目の前の男を見た。


「サク。なぜ、一緒に来た?」


サクは寒さに体を震わせながら、セキを見た。


「断られなかったからです。

それに、興味がありました。


違う世界のこと、エネルギーを扱うお嬢様とは何なのか。


そして、俺の弟の恋人がどんな人物なのか。」


「そうか……エネルギーの話は誰から聞いた?」


「コウ様です。」


セキは眉間に皺を寄せた。


「コウめ……そこまで、サクに話したのか。

サク、今からでも帰れ。

浅い興味と慢心は身を滅ぼすぞ。」


「それでは、なぜ俺が乗り込んだ時に止めなかったのですか?」


「あの場で、もたつけばレイが勘付く。

あいつはお前より繊細だからな、いろいろと面倒だ。」


淡々と話すセキに、サクは軽く笑った。


「レイ様に、そう言ってさしあげたらいいのに。」


「どういう意味だ?」


「繊細だから心配だと。」


セキは顔をわずかにしかめた。


「バカを言うな。レイは私の副官だ。

甘やかしてはあいつのためにならん。」


「褒めて伸びるタイプもいらっしゃいます。」


「お前の食らいついてくるところは嫌いではない。

だが、調子に乗るな。」


サクはゆっくりと腕を前にやり、お辞儀をした。


「以後、気をつけます。」


「それでいい。それより、降りないのか?」


「今馬車を降りれば、セキ様のお時間を取ることになります。」


「お前は賢いのか、愚かなのか分からんな。

まあ、いい。サク、私の隣に来い。」


サクが不思議そうな顔で隣に座ると、セキは毛布を半分かけた。


驚くサクにセキは静かに言い放った。


「次は予備も用意しておけ。

震える部下を見ている趣味はない。」


「ありがとうございます。」


サクは毛布を少し引き寄せ、小さく頭を下げた。

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