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君といきたい ー不要品AIと小さなフクロウの旅ー  作者: yunimituki
第8章ー裏側の中心へー

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第8章-147 裁判長の行き先

僕はコウと別れ、学校の寮に戻った。


自室の鍵をあけた。


「フク、ただいま!」


フクがパタパタと飛んできた。

フクを抱きとめ、テーブルの上にのせた。


「フク、見て。

コウさんから社宅の鍵をもらったよ。

僕たちのもう1つの家なんだ。」


フクは首を傾げた。


「この社宅に行けば、ボランティアが終わったあとすぐに遊べるよ。

光る木の広場も近いから、フクも人が少ない夜とかに、あの鳥たちと会えるかもしれない。」


フクは目をつむり、じっと考えている。


「……やっぱり、コウさんの病院は嫌かな?」


「ホウッ……。」


フクはまだ考えている。


「じゃあ、こうしてみない?

フクを今度、社宅に連れて行くよ。


嫌ならもう行かない。

平気そうなら使わせてもらおう。」


フクは目をパチリと開いた。


「ホウッ!」


「ありがとう。

それじゃあ、そろそろお風呂に入ろう。

今日は寒いから、フクの水はぬるま湯にするね。」


「ピィッ!」


フクは嬉しそうに鳴いた。



――その頃、裁判長室――


セキとレイは仕事を片付け、書類を棚に戻していた。


セキがレイの足を見る。


「足は大丈夫か?」


「はい、何とか。

まだ少し痛いですが問題ありません。」


レイが軽く足に手を当てながら話した。

セキは軽く頷いた。


「分かった。今日は早く片付いた。

先に帰宅していろ。私はやることがある。」


「ありがとうございます。やることとは?」


「少し出かけようと思ってな。」


「出かける?いったいどちらに……。」


レイが言いかけた時、扉から鈴の音が響いた。


「セキ様、レイ様、サクです。」


「入れ。」


セキの一声で、サクが頭を下げながら入ってきた。


「セキ様、頼まれていた馬車の準備が整いました。

本日は寒いので、毛布なども用意しています。

よろしければお使いください。」


「分かった。

サク、この書類を片付けておけ。

それが終わり次第、今日は帰宅していい。」


「かしこまりました。」


レイは目を見開いた。


「セキ様、まさかお一人で?」


「そうだが、問題か?」


「いえ、何も問題では……失礼しました。」


レイが目を伏せる中、サクは書類を戻しながら、セキに声をかけた。


「セキ様、どちらに行かれるかだけでも教えていただけませんか?

セキ様に何かあっては心配ですので。」


セキは鼻を軽く鳴らした。


「お嬢様のところだ。

確かめなければならないことがある。」


レイは目を見開き、サクは目を細めた。


セキは二人を一瞥した。


「たいした用事ではない。」


セキは1人、裁判長室を出た。

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