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君といきたい ー不要品AIと小さなフクロウの旅ー  作者: yunimituki
第7章ー世界の裏側ー

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120/160

第7章-120 弟分

ー裁判所/休憩室ー


サクは食堂に足を運んだ。

昼の時間は過ぎていて、人はほとんどいない。


1人で社食を食べるレイの姿を見つけた。


「レイ様、ご一緒してよろしいですか?」


レイが頷くと、サクは隣の椅子に座り、水筒と弁当を出した。レイが覗きこむ。


「サクさんのお弁当、色とりどりで綺麗ですね。」


「野菜好きなんですよ。

良かったら、今度レイ様の分も作ってきますが、いかがです?」


レイは少し顔を赤らめた。


「いえ、そんな手間を取らせるわけには……。」


「1人分も、2人分も同じです。

良かったら味見をどうぞ。

気に入ったら明日から作ってきます。」


サクがお弁当をレイの前に置いた。

レイは小さく手を合わせると、サクの弁当からおかずを少し取り、口に入れた。


「美味しいです。」


レイの顔が綻んだのを見て、サクは笑った。


「じゃあ、明日から持ってきます。

苦手なものはありますか?」


「いえ、嫌いなものは特に……ありがとうございます。」


サクはお弁当を引き寄せ、パクパクと食べ始めた。


レイは自分のご飯を食べながらサクに聞いた。


「そういえば、サクさんはあまり食堂には来ないですよね?

いつもはどこで休んでるんですか?」


「裏庭です。

俺の弟がよくあそこにいるんで時間が合えば。

あいつ、食べられないし疲れないんで、休憩中は隠れてるんですよ。」


レイは視線を落とした。


「そうですか。

あまり警備隊に馴染めてないのでしょうか?」


「いや、警備隊は居心地が良いと言ってます。

あいつが極度に気を使うだけです。

本当にもっとノビノビすれば良いのに。」


レイは体をビクリと震わせた。


「ノビノビ……ですか。それなら、良かったです。」


サクはレイを見た。


レイは俯いている。


「良かったら、今度レイ様もガーディに会ってみてください。

時間が合うかは分かりませんが、気のいい奴なんで、話が合うかと。」


「分かりました。時間が合えば。」


レイはご飯を食べ終え、席を立った。


「私は先に裁判長室に戻ります。

サクさん、またあとで。」


「はい、レイ様。またあとで。」


レイが立ち去ると、サクは軽く息を吐いた。


「レイ様も、もっと堂々とすれば良いのに。

まったく、弟分がどんどん増える。


フッ、何を言ってんだ俺は。」


サクは残りの弁当を口に入れ、茶で一気に流し込んだ。

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