夏生詩集3

熱に浮かされ歪んでいった先に。

なぜ「つゆ」は「梅雨」と表すのか。

泣き虫でいられる季節です。

一人一人が積み重なってモンスターに化けたとき。

ねむらないよるのうた。

あの人の艶やか水を求めて。

みんな辛いっていってしまったけれど。

はじめはたいわいことだった。抗ったとき……。

伝えたいことが膨らんで。

彼女に片思いの僕は。

言葉、言の葉に思いを馳せて。

夏は無邪気で必死なのです。

大切な人がくれた、たくさんの「大丈夫」。

善良であるために、守るために。

突然の大雨から心解き放して。

誰かの名前を騙る輩に。

きみのそばにいられないときは。

あなたを失ったとは思えなくて。

スマートホンで書いています。

ためらいがちな夢に。

たった一言で傷つくことがある。

なんとかばかりが氾濫してます。

勝手に決められてたまるか、という思いをこめて。

ふっとわいたイメージから。

つらいことは重なってくるものだから。

季節外れですが、マッチ売りの少女の話に。

夜に耳を傾けて聴こえてきたものに。

簡単に打ち出される言葉から。

書きたいけれど、まとまらない。

こどもの成長を倍速で。

どうすることもできない、という免罪符に。

頭や胸でなく、腹のなかで考えてみると。

セミに思いを馳せました。

画面の前でなにをやっても、思っても。

その人はぼく、その人はきみ。

スイカ、スイカ、スイカ。

終戦記念日に寄せて。

いつもとはちがう、それも私であって。

自分がここにいることを示したければ。

願いをこめて。浅はかな願いかもしれませんが。

心から出た毒を撒き散らしたとき。

「心」を内蔵された「生き物」の詩。

つかの間の季節だけれど。

やさしくなりたくて。

赦されたい、赦したい。

秋、という字に「火」がついているのは……。

耳の痛い言葉ほど後で大きく実ることもあるから。

過ぎ去ったはずの苦しみかなしみに触れてしまう私に…。

活字も話言葉も不完全だけれど。

あたたかい音は何もかもほぐしてくれて。

命をひとりぼっちにしないでください。

まろやかな返事は「ん？」

携帯電話や防犯ブザーより強力なお守り。

地面を舐めた、こどものころに。

ある文豪の直筆はひどく難解で。

夏の終わりに書いたものです。

欲したときにすれ違ってしまう機会たち。

腫れ上がってしまった。

笑顔はよいこと…でも。

夜に感じたいろいろ。

流れてくる世界中の出来事に。

おそれに食まれた身体。

久しぶりに校庭のど真ん中に立って。

リアリティーに埋もれて。

怒っても誰も喜ばないのだから。

やりきれない思いがこぼれ落ちて。

悪意なのか、病なのか。言葉綴りにも闇があって。

傘の下なら安心でした。

完璧完全をない、と知っていても。

夜毎浮かび上がるあなたとの時。

不眠が続いて。昼夜逆転の毎日で。

見つけて欲しい、知って欲しい、ばかりではなく。

紅葉美しい季節、なのですが。

秋から冬へ移り変わるときに。

ちいさな畑からちいさな芽が出ていました。

あきらめる、あきらめない。

毎年沸き上がる思い、願い。

前を向いて進んでいった末は。

悲劇的に見えるのではなくて。

どうしても問いかけてみたくなって。

行き詰まったとき、沈んだときなど。

失敗を書き連ねれば。

生きにくい世の中ですが。

一日一日を積み重ねていく。

お正月に花を手向けに行って。

私が私に課したものから、ゆるされた時。

咳が出て眠れぬ夜は。

目には目を、の末路は。

記憶の中のかなしみや苦しみを。

震災や戦争の記憶が風化されていく、と聞いて。

お気に入りだった喫茶店をモチーフに。

私のなかに駆け巡る赤。

指で弾かれた言葉の内部に添付された暗闇。

しゃべるを持って歩く、世界中を。

人の命など、と吐き捨てた心へ。

つき上がる痛みは憤りの中にあり。

したたかな命がうごめく季節です。

ないもあるも繰り返しであって。

絶対安全圏から離れるとき。

流し台から感じたかなしみを。

一粒の米に神が宿る、らしい。

個人的自主規制の違和感。

知らない間に決まっていく。

つみあげて、つみあげて。

選挙カーから聞こえてきたいろいろから。

正義のための戦争に送り込まれた若者たちは。

もう届かないほど、遠くへいってしまった「あなた」に。

言葉に救いをもとめたが。

直接、はっきりと伝えようとすることは許されない流れになっているんじゃないかと。

書きながら腹が立ってきました。 こんなことは初めてです。

生きるに難い世の中で。

被爆体験を語り継ぐ語り部の思い。

8月が近づくとモノクロームのかなしみが。

合う靴、合わない靴。

幼少期の記憶。はじめて闇（死）が過ぎるのを感じた瞬間。

いじめについてアンケートを行う学校が 増えているそうだが。

大切な言葉を贈ろうとして贈れずにいて。

お月見企画参加作品です。

たられば、を口にするのは無意味だというけれど、言わずにはいられないときもあって。

泣くにもいろいろあって。

小難しく考えるのはちょっと休んで。

正しいとまちがいと玉虫色と。

寒くなりました。ご自愛ください。

泣くにもいろいろあって。

あなたの心が私の心に届いた喜びを伝えたいとき。

一日の終わり、夕日につつまれて。

雪と雨に止まりそうになっても。

今日はあっさり過ぎていき。

沈んでいくこころは。

あたたかい冬の違和感は強く。

明日は容赦なくやってくる。

下ばかりの視点では。

かなしいから泣く、のではない。

あの日、あのときのこと。

熟せなかった心は腫れ上がり。

バスを追いかける、あの場所から逃げるために。

春は命つなげる季節で。

そんなときもあるさ。

当たり前の日常はたしかにあった。

花散らしの雨のなか。

激した言葉に触れたとき。

あの頃の自分の生き方を思い出して。

五月は緑の月なので。

親の結婚記念日はいつも曖昧で。

3月になると思いだします。忘れられないことは悪いことではなくて。 風化が早いことの方が、こわい。

今から想像できる未来は。

あの頃の面影と自分の足跡を探しに。

ほんのひとときは、かけがえのない時。

砂時計を見ながら、時の流れを見て。

伝えられなかった言葉は。

もうすぐひらきます。もうひらいてます。

幼い日の記憶と忘れられないさみしさと。

知っているくせに…。

心を守るために閉ざしたこともあり。

長い間聞いていたラジオ番組の最終回。

甘いガムが消えて久しいです。

消そうとして消せない傷を。

自由が不自由になっていく、その兆しがあちこちで。

過ぎて行く時間をしまいこむ。

我が家にはじめて咲いた花は。

世界情勢がきな臭くなってきたので。

願いを、祈りをおくるとき。

久しぶりに散歩しました。

変わらないように感じるだけで。

大人とは。人それぞれだと思いますが、例えば…。

トラブルのはじまりは、よかれと思ってやったこと、だったりして。

夜に書く。さみしさについて。

しばらく会っていなかった友だちが夢に出てきて。

父と倅と私、回転寿司へ行ったとき。

滝に圧倒されて感じたことから。

どうにもならない時、迷うとき、抱く思い。

朝の一歩は無理して軽い。

夏休みの宿題を請負う会社があるらしい。 手直ししたところがアップされなかったので、再アップしました。

夜に口笛を吹くと蛇が。