童話

　山のふもとの田んぼに、カカシがひとつポツンと立っていた。 　今朝のこと。 　カカシが目をさますと、目の前をチョロチョロと動くものがいる。

　冬の日の午後のこと。 　庭のフェンスに、ひろこさんの顔がちょこんとのぞいています。 「きた！」 　ひろこさんは大きく背伸びをしました。おまちかねの郵便屋さんがやってきたのです。

　春の日のことです。 　おばあさんはソファーで本を読んでいました。ページをめくるたびにあくびが出ます。 　そんなとき……。

　山里にあるイモ畑。 　おじいさんがクワを入れるたびに、土の中からイモがわんさと出てきます。 　そこへ――。 　サルの親子があらわれました。

　その娘はハルといった。 　ハルは幼くして両親と死に別れたあと、こころない身内に引き取られた。

　小さな港街。 　夜ふけの波止場に、長い航海から帰ってきた貨物船が泊まっている。

　若い盗っ人がいた。 　この若者、生まれてまもなく捨てられた。だから親の顔すら覚えがない。生きていくために、気がついたときには盗っ人になっていた。

　もうすぐ五月。いくつものコイノボリが、あちこちの屋根の上で泳ぎ始めた。マンションの三階、リョウの部屋のベランダからもコイノボリが見える。 　そんなある日。

　山をのぼりきったところで、道の脇に小さなお稲荷さまが見えた。このお稲荷さまのホコラには、一匹の石のキツネが座っている。 　いつもはそのまま通りすぎる。 　ところがこの日……。

　この話はずいぶん昔、山道で出会ったカエルに聞いたものです。今でも私は、その年老いたカエルのことが忘れられません。

　バスが発進する。 　十人ほどの客が乗っていた。ボクは、おばあさんの前の席に座った。 　車内が、やけにうす暗い。さらに電灯は、ゆれるたびにチカチカと点滅する。

「たいへんだー、食べられるー」 　タマが庭にかけこんできた。虫くいだらけのキャベツをかかえている。

ロクベエは、恵太郎のうちにいるドシなお手伝いロボット。古いので、最近は故障することが多くなった。ある日のこと、パパがロボットショップで新しいロボットを買ったため、ログエはその日のうちにロボット解体工場//

絵本用に書いたものですのであらすじはありません。

　博士には大きな夢があった。　鳥のように空を飛ぶ人間。 　魚のように海を泳ぐ人間。 　そんな万能人間を作ることだ。そのために、今は動物で実験をしている。

裏通りにある小さな食堂、そこには住み込みで働く少女がいた。ある夜、少女は窓の外に置かれてある赤い靴を見つけるのだが……。

もうすぐクリスマス。ユウタとクリスマスツリー、クリスマスプレゼントのお話です。

犬の大好きなほたるさん。 ある日、パパからワンちゃんのぬいぐるみを買ってもらえることになりました。 でも、パパは約束を破ってばかりです。

公園のポプラの木に住む妖精の話です。