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童話

キャベツはねらわれる (童話19)

作者: keikato
掲載日:2017/01/14

「たいへんだー、食べられるー」

 タマが庭にかけこんできた。虫くいだらけのキャベツをかかえている。

「タマ、そのキャベツ、どうしたの?」

「近くの畑でもらったんだ。でも食べられるー」

 タマのそばを一匹のチョウが飛んでいる。

 キャベツをねらっているのだ。

「たいへんだー、食べられるー」

 タマが逃げまわる。

「食べられるー、食べられるー」

 タマがボクにキャベツをポンと投げた。

「わっ!」

 ボクはキャベツをキャッチした。

 チョウがボクに向かって飛んでくる。

「たいへんだー、食べられるー」

 ボクはキャベツをかかえて逃げまわった。

「あら、どうしたの?」

 おかあさんが庭に出てきた。

「食べられるー、食べられるー」

 ボクはおかあさんにキャベツをポンと投げた。

「えっ!」

 おかあさんはキャベツをキャッチした。

 チョウがおかあさんに向かって飛んでいく。

「たいへんだわー、食べられるー」

 おかあさんはキャベツをかかえて逃げまわった。

「おい、どうしたんだ?」

 おとうさんが庭に出てきた。

「食べられるー、食べられるー」

 おかあさんはおとうさんにキャベツをポンと投げた。

「おっ!」

 おとうさんはキャベツをキャッチした。

 チョウがおとうさんに向かって飛んでいく。

「食べられるー、食べられるー」

 おとうさんはキャベツをかかえて逃げまわった。

 でもすぐにゴロンところんでしまった。

 キャベツがコロコロころがる。

 チョウがキャベツにとまった。

 やっぱりキャベツをねらっていたのだ。

 一匹、二匹、三匹。

 キャベツの葉っぱからチョウが出てくる。青虫がチョウになったのだ。

 四匹、五匹、六匹。

 チョウがどんどん出てくる。

 七匹、八匹、九匹、十匹。

 おかあさんチョウのあとについて、チョウたちが空に向かって飛んでいく。

「よかった、よかった」

 ボクたちは手をふって見送った。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 勢いがよく理屈じゃない、すごく面白い作品です。 オチの一点、ただその効果を目指した繰り返しの手法は効を奏し、成功しています。 読後思わずニヤリ。ナンセンスの傑作です! Keikatoさんの…
2018/01/16 09:57 退会済み
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