- あらすじ
- 北海道の山で、人が消える。見つかるのは、熊に食われた姿で。市も警察も、そう処理する。だが猟歴五十二年の男が、ひとつだけ、見たことがないと言った。――掛け直して、食わない熊はいない。
竹内莉子は、伺見。土地や人に立つ、ふつうでない気配を、寮では気色と呼ぶ。伺見はそれを視て、記す。いつ、どこで、何を視たか。それだけを書き、封をして、上へ回す。原因は書かない。所感も書かない。決めるのは、伺見ではない。
勤め先は暦象事務局。表向きは、暦を調べる役所である。処置は四つ――鎮め、封じ、断ち、そして、記す。鎮められず、断つ手立てもないものは、ただ記録する。由来の欄は、空欄のまま。
門司から札幌へ。辞令の事由は、「障りの消失を待つ」。北の地で莉子は、初めて自分の手で、消えていく人々を記しはじめる。数える。書く。決めない。
事件は解決しない。誰も、原因を書かない。誰も、全体を知らない。明治九年から百五十年、読む者のないまま、記録だけが地の底に積まれていく。
視て、記す。それだけの目を通して綴られる、静かな異変の記録。 - Nコード
- N9602MS
- 作者名
- 棗田智紘
- キーワード
- 残酷な描写あり ダーク 女主人公 和風 現代 コズミックホラー 静かな恐怖 記録体 民俗ホラー 和風ホラー 北海道 限界集落 行方不明
- ジャンル
- ホラー〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 09月20日 00時00分
- 最新掲載日
- 2026年 09月20日 00時00分
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天文密奏録 第〇四七号別紙五
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N9602MS|
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連載(全15エピソード)
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ホラー〔文芸〕
北海道の山で、人が消える。見つかるのは、熊に食われた姿で。市も警察も、そう処理する。だが猟歴五十二年の男が、ひとつだけ、見たことがないと言った。――掛け直して、食わない熊はいない。
竹内莉子は、伺見。土地や人に立つ//
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連載(全15エピソード)
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界を隔てた厄災の影響で界から放り出された主人公。
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のだけれど……。
厄災はもう20年も前の話、徐々にだけれど復興は進んでいる。
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完結済(全13エピソード)
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ホラー〔文芸〕
これは、小さな集落に伝わる神事にまつわるお話。
一〇〇〇年前から神事を取り仕切る神社と、二〇〇年前から神事に関わる旧家。
二〇年前、二つの家に生まれ、まるで姉妹のように育ってきた二人の女性。
一〇〇〇年前の、二〇〇年前//
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