ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

空っぽ

短編
あらすじ
ゴールデンウィークの短期バイトの帰り道。主人公の「僕」は、バイト先の先輩の車で寮まで送ってもらっていた。
車内には、楽しげに語らう男女の先輩たちと、横で眠りこける女子。一人手持ち無沙汰な「僕」は、かつて医学部を目指していた頃の名残である英単語アプリを、消せないまま眺めていた。今の自分には必要のないはずの、かつての夢の残骸。
ふいに運転席の先輩から「将来、何になりたいのか」と問いかけられ、「僕」は言葉に詰まる。「医者になりたい」——その一言が、今の自分にはあまりに遠く、不相応に思えて飲み込んでしまった。結局、本音を隠して「特にない」と、大学生らしい無難な答えでその場を凌ぐ。
しかし、その後の会話で、ハンドルを握る先輩が子供の頃からの夢を叶えた「獣医師」であることを知る。挫折を乗り越えて夢を掴み取った先輩の眩しすぎる姿に、「僕」の心はどす黒い嫉妬と同族嫌悪で満たされていく。
だが、先輩が漏らした一言が、「僕」の硬直した心を解きほぐしていく。夢を叶えた者もまた、迷いや葛藤のなかにいること。そして、空っぽであることは決して「情けないこと」ではなく、これから何にでもなれる自由の証明であること。
窓を叩く雨が上がり、寮へ続く道が開ける頃。「僕」は握りしめていた拳を解き、真っ白な未来へと一歩を踏み出す決意をする。
Nコード
N9574MD
作者名
浜焼き三太郎
キーワード
キーワードが設定されていません
ジャンル
純文学〔文芸〕
掲載日
2026年 05月07日 21時17分
最終更新日
2026年 05月08日 12時30分
感想
1件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
0pt
評価ポイント
0pt
感想受付
受け付ける
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
2,599文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N9574MD| 作品情報| 短編| 純文学〔文芸〕
ゴールデンウィークの短期バイトの帰り道。主人公の「僕」は、バイト先の先輩の車で寮まで送ってもらっていた。 車内には、楽しげに語らう男女の先輩たちと、横で眠りこける女子。一人手持ち無沙汰な「僕」は、かつて医学部を目指してい//
N1664MD| 作品情報| 短編| 現実世界〔恋愛〕
人に好かれたいと思いつつも、いざ好かれた際どうしていいかわからない、非モテ男子の夕陽と、そのじれったさにヤキモキする親友晴也。二人の食堂でのひと時を描いた短編ストーリー。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ