- あらすじ
- 遺体のない殺人事件――。
現場には大量の血痕と争った痕跡だけが残り、被害者は跡形もなく消えていた。
刑事・榊真司は、その不可解な事件を追う中で、さらに異様な事実に直面する。被害者の存在そのものが、周囲の人間の記憶から消え始めていたのだ。家族も、友人も、職場の同僚さえも「そんな人物は知らない」と口を揃える。
捜査を進めるほどに、証拠は消え、記録は改ざんされ、事件そのものが“なかったこと”にされていく。やがて榊は、複数の失踪が半径数キロ圏内で発生していることに気づき、その中心にある廃病院へと辿り着く。
そこで彼が目にしたのは、社会から“消された”人間たちと、人の記憶を操作するという狂気の実験だった。犯人の目的は、存在を「物理的に殺す」のではなく、「記憶から消す」ことで完全に抹消すること。
だが真相に近づいた時、榊自身の記憶にも異変が生じる。過去の記録が失われ、同僚は彼を認識できなくなり、自分が何を追っているのかさえ曖昧になっていく。
――そして明らかになる衝撃の事実。
榊自身もまた、すでに“消去対象”だった。
それでも刑事として真実を追い続ける榊。しかし最後に待っていたのは、犯人の死でも事件の解決でもない。
誰にも覚えられていない世界で、存在ごと消えていく自分自身だった。
正義も、真実も、記憶も――すべてが消える。
これは、「人がいなくなる」のではなく、「人がいなかったことになる」恐怖の物語。 - Nコード
- N9532MB
- 作者名
- 大江戸こはる
- キーワード
- ESN大賞10 JR西じゆうに大賞1 HJ大賞7 BWK大賞1 春チャレンジ2026 男主人公 現代 日常 ミステリー サスペンス 探偵小説
- ジャンル
- その他〔その他〕
- 掲載日
- 2026年 04月20日 22時01分
- 最新掲載日
- 2026年 04月20日 22時18分
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その他〔その他〕
遺体のない殺人事件――。
現場には大量の血痕と争った痕跡だけが残り、被害者は跡形もなく消えていた。
刑事・榊真司は、その不可解な事件を追う中で、さらに異様な事実に直面する。被害者の存在そのものが、周囲の人間の記憶から消//
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