- あらすじ
- 「一年経ったら帰す。それまでは、好きにしていい」
借財のかたに嫁がされた夜、旦那様はそれだけ言って書斎へ戻った。好きにしていい、と言われたので、好きにさせていただくことにした。
翌朝、わたしは書斎の扉を開けて宣言する。
「本日の困りごとを、ひとつ承ります」
旦那様はこの国の宰相で、困りごとは山のようにあった。止まった決裁。揉めた使節。雨漏りの離宮。そして一年のうちに結ばねばならない、隣国との条約。
一日ひとつ。片付けるたびに、壁の暦を一枚破って箱へ入れる。箱の枚数が、わたしの働いた日数。
ところが。
二十五枚破ったのに、壁には三百六十五枚が、そのまま残っている。
「旦那様。暦が減らないのですが」
「……気のせいだ」
実家は今日も金の無心に来る。わたしが片付けた分だけ、あの家の嘘が一つずつ剥がれていくことには、まだ気づいていないらしい。 - Nコード
- N9119MT
- 作者名
- くらたん
- キーワード
- アイリスIF9大賞 ESN大賞11 女主人公 職業もの ハッピーエンド 年の差 ざまぁ 大人の恋
- ジャンル
- 異世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 09月20日 21時14分
- 最新掲載日
- 2026年 09月20日 21時14分
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- 3,017文字
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「一年経ったら帰す」と言われて嫁いだので、旦那様の困りごとを一日ひとつ片付けています ~三百六十五日目が近いのに、暦が減らないのですが?~
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