- あらすじ
- 徳川秀忠は「やだ」「めんどくさい」が口癖の、筋金入りのぐうたら男だった。剣術大会はサボり(結果的に命拾い)、儒学者の授業では「孔子は本当に嬉しかったのか」と本質的すぎる問いを連発して先生を逃げ帰らせ、礼法の稽古は「七日も嫌だ」と短縮させた。
関ヶ原では上田城の真田に足止めを食らって遅刻し、大坂の陣では鎧が重いとごね、豊臣方の使者に「要するに早く終わらせたいですよね」と核心を突いて絶句させた。将軍就任式では会場から逃げ出し、台所裏で老料理人の味噌汁を飲んで落ち着いた。
政務は土井利勝に丸投げ、書類は三枚目で閉じ、法度は「喧嘩しないようにルールで 以上」、参勤交代は「たまには江戸に来てもらえばいい」の一言から生まれた。それらがことごとく「幕府二百六十年の礎」として後世に讃えられることになる。父・家康は最後まで「天才かただの怠け者か」という顔で秀忠を見続けた。答えは出なかった。
息子・家光への引継ぎは四十秒。「みんなが優秀だったから」がその理由だった。大御所となった後も来客は途絶えず、自室に「用のある者は土井利勝まで」と貼り紙を貼ったら、土井のところに人が増えた。
寛永九年正月、秀忠は自室で昼寝をしたまま、目を覚まさなかった。享年五十四。遺言を求める家臣に「眠いから後で」と七回断り続けた末のことだった。遺品の中には「おとうさんへ とくがわひでただ」と幼い字で書かれた木箱があった。
二十年間観察し続けた本多正信の最終結論は「わかりかねる」。三十年仕えた岡崎主水正は「わからなかった。ただ、気づいたら天下泰平だった」と答えた。静かに昼寝したかっただけの男が、天下泰平の礎を築いてしまった、天下一のぐうたら将軍の一代記。 - Nコード
- N8002MA
- 作者名
- おしゃまな耳かき
- キーワード
- ギャグ 男主人公 和風 戦国 ハッピーエンド 歴史 コメディー パロディ 江戸時代 徳川家康 日常 将軍 関ヶ原 幕府 戦国時代
- ジャンル
- コメディー〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 04月13日 05時30分
- 最新掲載日
- 2026年 05月12日 05時30分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 2件
- 総合評価
- 14pt
- 評価ポイント
- 10pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 108,155文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダダッコ秀忠 ~天下一のぐうたら将軍~
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N8002MA|
作品情報|
連載(全29エピソード)
|
コメディー〔文芸〕
徳川秀忠は「やだ」「めんどくさい」が口癖の、筋金入りのぐうたら男だった。剣術大会はサボり(結果的に命拾い)、儒学者の授業では「孔子は本当に嬉しかったのか」と本質的すぎる問いを連発して先生を逃げ帰らせ、礼法の稽古は「七日も//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。