- あらすじ
- 「私と結婚してほしい」
婚礼の翌朝。朝食の盆を運んできた私の前で、冷酷公爵と名高い旦那様が、花束を抱えて片膝をついていた。
「昨日いたしました。お忘れですか?」
父の借金のかたに、六十の商人へ嫁がされるところだった私。その借金を払って、一年限りの契約結婚を持ちかけてきたのが、この方だ。
私が望んだのは、落ち着いて暮らせる家と、互いを尊重してくださる相手だけ。
恋まで用意していただくつもりは、なかった。
ところが旦那様は、議会では誰も逆らえないのに、私に「求婚は恋人になってからです」と言われると、真顔でうなずいた。
「では、友人から頼む」
翌朝は花束。その翌朝は朝食の席。毎朝求婚しては振られ、代わりに小さな約束を一つ持ち帰っていく旦那様の横で、老執事は帳面に今朝のお断りを書き足していく。
「契約の妻に、この家の何がわかるのです。一年、飾り物でいなさい」
叔母様のおっしゃるとおり、私は人の好みなら一度で覚えるのに、自分の好みだけは言えずに生きてきた。
けれど旦那様は毎朝、その私に訊く。「それで、君は?」
ただ一つ気になるのは、旦那様がときどき、私の知らない昔話をしかけては、口をつぐむこと。
冷酷公爵が妻にだけ毎朝振られ続ける、結婚してから始まる初恋の物語。 - Nコード
- N7161MX
- 作者名
- Dee
- キーワード
- 女主人公 ハッピーエンド 年の差 契約結婚 求婚 溺愛 すれ違い ほのぼの
- ジャンル
- 異世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 10月23日 14時01分
- 最新掲載日
- 2026年 10月23日 14時01分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 0pt
- 評価ポイント
- 0pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 3,060文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
契約結婚した冷酷公爵が、毎朝私に振られています ~旦那様、求婚は恋人になってからです~
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N4745MY|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「冒険者を逃がすような役立たずはクビだ。そんなに好きなら、お前も冒険者になれ!」
魔王の言葉に、三百年、迷宮の最奥を守ってきた俺は、目を輝かせた。
「いいのか、魔王様。じゃあ、魔王様の迷宮から始める」
負けた挑戦者を牢へ//
N4267MY|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「俺に勝てたら何でもやる。金でも剣でも、竜の牙でもな」
春祭りの広場で、俺は十年そう言って挑戦者を転がしてきた。竜殴りのドゥーガル、四十三歳。十年、負けなし。
「九十九回目です、先輩。今日こそ、その看板をいただきます//
N7972MX|
作品情報|
連載(全5エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「三十年で三千敗。もう客も飽きた。今日で終わりだ、バスコ」
興行主は引退試合の相手に、無敗の若き王者を当てた。最後まで笑い者にするためだ。
鐘が鳴る。王者の剣を、バスコはいつものように紙一重で受け——ふと思う。
もう、負//
N2270MY|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
「二百年前の巨匠ロランドが、晩年に描いた傑作です」
競売場に響く父の口上を、ベレニスは最後まで聞けなかった。
金色の額の中の白猫は、昨日、自分の寝台で寝ていた猫だ。
「お父様、その名画の猫、昨日うちにいました」
会場が静//
N7161MX|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
「私と結婚してほしい」
婚礼の翌朝。朝食の盆を運んできた私の前で、冷酷公爵と名高い旦那様が、花束を抱えて片膝をついていた。
「昨日いたしました。お忘れですか?」
父の借金のかたに、六十の商人へ嫁がされるところだった//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。