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蛙は蛇になり得るか

あらすじ
蛇足。完成した蛇の絵に足を付け足したことで、なんだか絵がおかしくなってしまった。そんな失敗談から中国で生まれた言葉。それは、成り行きの通り完成した物に付け加えられた不要な物という意味を持つ。であれば、果たして。蛇は。その足をどうしたか。あなたは考えたことがあるだろうか。その足を見た蛇は何を思ったか。その蛇がどんな行動を選択したか。あなたは想像したことがあるだろうか。彼らその足で、地面に足跡を残し続けたかもしれない。彼らはその足を切り落とす適応能力を獲得したかもしれない。もしかすると、自分の尻尾ごと丸のみにした蛇もいるかもしれない。
 果たして、それがウロボロスへと至ったか。これぞまさしく、神のみぞ知るというところだろう。

 そして、これは人にも言えることだ。我々は日々、自他共に、互いに何かを押し付け合って生きているのだから。肉体同士の接触は当然のこと、優越と劣等、尊敬と軽蔑。愛と憎しみ等の精神の接触もある。それらは、概念ごと消え去ってしまった方がいい物もある。だが、逆にそれに依存していないと生きていけない物もある。

つまり、我らは蛇であり、絵描きでもあるのだ。
互いに足を付け足し合い、互いに足を引っ張り合い、時にはそれを自ら喰いちぎる。または、丸のみにする。それも人生の摂理の一つだと言えるのではないだろうか。そしてこの話は、まるで蛙のように「蛇の足」によって雁字搦めになった少年少女の物語である。柵の多い彼らが、如何にして足と向き合っていくのか。それと付き合っていくことを覚悟したか。足を切り落とす決意を固めたのか。全てを丸のみにしてしまったのか。

それを決めたのは、己か。他人か。蛇か。絵描きか。
その選択の是非を問うのは。己か。他人か。
Nコード
N6971ME
作者名
佐藤
キーワード
男主人公 学園 現代 ハッピーエンド 青春
ジャンル
純文学〔文芸〕
掲載日
2026年 05月18日 09時41分
最新掲載日
2026年 06月21日 17時36分
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