- あらすじ
- 「番だから、好きになったわけじゃない」
そう思っていたのは、二人とも同じだった。
伯爵令嬢クラリス・オーブリーには、前世の記憶がある。
優秀すぎて疎まれ、我慢だけを重ねた前世。あっけない事故死の果てに浮かんだのは、「私の人生って、何だったんだろう」という虚しさだけだった。
だから今世は、自分の心に嘘をつかないと決めている。
伯爵令嬢という肩書きを持ちながら、危険な魔法生物学の研究に没頭する変わり者。そんな彼女が出会ったのは、獣人族の族長・ヴァルク。人間には見たこともない密度の魔力を纏う彼に、クラリスは一目で心を奪われる。
――研究対象として。
「触ってもいいですか」
口説き文句のつもりなど、欠片もなかった。
けれどヴァルクは、その真っ直ぐな好奇心にあっという間に絡め取られていく。
「――番って柄でもない人間だと思ったが」
初対面で覚えた、説明のつかない胸のざわめき。理性は「番」だからだと警戒する。それでも、共に過ごす時間が増えるたび、警戒はいとも簡単に溶けていった。
研究者として尊敬し合い、獣人族の姿も、彼の弱さも、隠さず見せ合うようになった二人。だが皮肉にも、恋を自覚した瞬間から、これまで誰よりも大胆だったクラリスが、彼の前でだけ動けなくなる。
「以前はもっと近かっただろう」
追う男と、逃げる女。
それでもヴァルクは、決して逃がすつもりはなかった。
「クラリス。俺は、お前が好きだ。番だからじゃない」
理屈でも運命でもなく、ただ、お前自身が欲しい――。
だが、幸せな日々の先には、彼女の夢と彼の役目、それぞれの人生をかけた選択が待っていた。離れ離れになっても、「番が離れることはない」という彼の言葉を信じて――。
違う種族の彼に見初められ、狼の旦那様は絶対に離してくれない。
人間と獣人、住む世界の違う二人が、それぞれの誇りを捨てずに愛を貫く、溺愛系異種族ラブストーリー。 - Nコード
- N6768MP
- シリーズ
- 『悪役令嬢は、今世でも悪役令嬢として生きたい』
- 作者名
- ましろゆきな
- キーワード
- 婚約破棄 悪役令嬢 獣人 番 溺愛 族長 狼獣人 ハッピーエンド 結婚
- ジャンル
- 異世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 09月10日 22時30分
- 最新掲載日
- 2026年 09月26日 22時40分
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- 文字数
- 32,531文字
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悪役令嬢な伯爵令嬢は、獣人族の族長に「番」として愛される ~研究者の私を、狼の旦那様は離してくれません~
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