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トキシラズ

あらすじ
〖万葉集〗は、奈良時代(710年~794年)に大伴家持(718年~785年)によって編纂されたと言われており、全20巻(約4,500首)からなる日本最古の和歌集である。

〔時代区分〕

≪第一期≫
・巻一~巻二
・『初期万葉』
・代表歌人は、舒明天皇、天智天皇、額田王など

≪二期≫
・巻三~巻五
・『白鳳万葉』
・代表歌人は、天武天皇、持統天皇、柿本人麻呂など

≪第三期≫
・巻六~巻十五
・『平城万葉』
・代表歌人は、山上憶良、山部赤人、大伴旅人など

≪第四期≫
・巻十六~巻二十(平安時代に編纂されたとも言われている)
・『天平万葉』
・734年頃~759年頃の歌
・代表歌人は、大伴家持、笠郎女、橘諸兄など

〔内容〕

〘挽歌〙
・故人を悼む歌
・亡くなった人への想いを詠った歌

〘相聞歌〙
・恋愛や情愛の歌
・生きている人への想いを詠った歌

〘雑歌〙
・〘挽歌〙〘相聞歌〙以外の歌
・国、自然、人生について詠った歌

〔特徴〕

・約半分の歌が作者不明
・成り立ちや目的が不明
・幅広い身分の人々の歌
・【大和言葉】や【万葉仮名】が使われている
・現代とは発音が異なる、存在しない【言葉】がある
・全て漢字で表記
・形式が様々

〖万葉集〗の歌は、古代日本人の【ありのままの心】が詠まれている歌である。

古代日本人は、素朴で、嘘偽りのない、率直で、素直な自分の本当の【心】を力強く歌った。


≪万葉集の歌≫

『世間乎 宇之等夜佐之等 於母倍杼母 飛立可祢都 鳥尓之安良祢婆』

世の中は、とても辛く苦しい。
だからと言って、逃げ出すことも出来ない。
私は鳥ではないのだから。


『石麻呂尓 吾物申 夏痩尓 吉跡云物曽 武奈伎取喫』

石麻呂よ。
あなたに伝えましょう。
夏痩せには鰻が良い。
鰻を捕まえて食べなさい。


『痩々母 生有者将在乎 波多也波多 武奈伎乎漁取跡 河尓流勿』
 
どれほど痩せていても、生きていれば良い。
鰻を捕ろうとして川に流されないように。


古代人は今を生きる人と同じように迷い、同じように苦しみ、同じように怒り、同じように思い、同じように感じ、同じように喜び、同じように楽しんだ。

古代人の【心】も、今を生きる人の【心】も、何も変わらない。

そして、これからも変わることはない。
Nコード
N4147MI
作者名
野口 ゆき
キーワード
R15 残酷な描写あり 上代 万葉集 大伴家持 国学 賀茂真淵 本居宣長
ジャンル
歴史〔文芸〕
掲載日
2026年 06月21日 21時00分
最終掲載日
2026年 06月21日 21時01分
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