- あらすじ
- 海沿いの町の外れ、向かい合った二本のホームだけの無人駅。夕方、上下の列車が続けて出ていった後、次の一本が来るまでの十分間だけ、そこには時刻表の谷間のような静かな空白が訪れる。
真木創太(まきそうた)にとって、その十分間は仮面を外せる唯一の時間だった。過去の出来事から本音は人を傷つける凶器だと信じ、教室では誰にでも調子を合わせて笑ってみせる。深く関わらなければ、誰も傷つけずに済む、そう決めて生きてきた。
線路を挟んだ向かいのホームには、いつも一人で本を読んでいる少女がいる。白瀬凪咲(しらせなぎさ)。周囲には完璧な優等生に見える彼女もまた、言えない言葉を抱えていた。悪意のない期待に応え続けるうちに、本当のことを言おうとすると喉が塞がり、声が出なくなっていった。
十メートルの距離と線路。声の届かないその隔たりを、ある日ふたりは、紙に書いた文字だけで越えはじめる。
名前も素性も明かさないまま、書いて、掲げて、読んで、返す。一日たった十分の、ひどく不器用で、けれど何より正直なやり取りだけが、少しずつ互いの内側を変えていく。
秋から冬へ、季節は過ぎていく。その十分間に、静かに終わりが近づいていることを、まだ二人は知らない。
声にできない言葉を、紙の上で交わした、冬の物語。 - Nコード
- N3186MO
- 作者名
- 瑠璃色に輝く希望
- キーワード
- シリアス 男主人公 女主人公 現代 日常 青春 筆談 視点切り替え 純愛 高校生
- ジャンル
- 現実世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 08月08日 21時14分
- 最新掲載日
- 2026年 08月12日 15時00分
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- 文字数
- 58,272文字
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「十七時四十五分、向かいのホームの君」
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連載(全19エピソード)
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現実世界〔恋愛〕
海沿いの町の外れ、向かい合った二本のホームだけの無人駅。夕方、上下の列車が続けて出ていった後、次の一本が来るまでの十分間だけ、そこには時刻表の谷間のような静かな空白が訪れる。
真木創太(まきそうた)にとって、その十//
N5845ML|
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連載(全63エピソード)
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ハイファンタジー〔ファンタジー〕
前世、大手デベロッパーで働いていたが、過労死してしまった石倉拓海(いしくらたくみ)は、剣と魔法の異世界に伯爵家の三男・タクミとして転生する。
しかし、魔法も剣術も適性ゼロと判定され、15歳で魔物が跋扈する最悪の辺境領『デ//
+注意+
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