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朱の欠片、忘却の徒花

短編
あらすじ
残酷な忘却の理
舞台となるのは、戦火に包まれた世界。この世界には「死んだ人間の記憶が、生きている者から即座に消える」という残酷な法則が存在します。これにより、人々は死を悼むことができず、兵士は恐怖を感じぬまま消耗品として戦い続ける歪な社会が保たれていました。
前編:朱の欠片、忘却の徒花(本編のストーリー)
物語の主人公は、魔法を操るための特別な教育を受けた、名前ではなく「数字」で呼ばれる少年少女たちです。彼らは国家の切り札として、凄惨な戦場へと送り出されます。
彼らは死んでも誰にも思い出してもらえないという「絶対的な孤独」を抱えながら、血の色を隠すための「朱色の外套」を纏って戦います。
物語の終盤、世界が滅びの危機に瀕した際、彼らは伝説の救世主になる道ではなく、一人の「人間」として死ぬことを選びました。ボロボロになった校舎の教室で、彼らは初めて「死ぬのが怖い」「忘れたくない」という本音をぶつけ合います。最後は互いに手を繋ぎ、誰に看取られることも、誰に記憶されることもなく、静かに息を引き取りました。
後編:青の継承、朱の追憶(エピローグのストーリー)
彼らの犠牲によって、世界からは「死者を忘れる」という呪いが解けました。人々は悲しみを知り、死者を悼むことができる「人間らしい世界」を取り戻します。生き残った二人の男女は、かつての学び舎へと戻ります。そこには、手を繋いだまま息絶えた仲間たちの遺体がありました。かつての理のせいで、二人の記憶からも仲間たちの具体的な名前や思い出は消えてしまっています。
しかし、遺された記録と、繋がれた手の温もりの痕跡から、二人は悟ります。彼らが求めたのは名声ではなく、ただ「自分たちが確かに生きていた」という証を未来に託すことだったのだと。二人は、名前も思い出せない英雄たちに赤い花を供え、彼らが守り抜いた「青空(新しい明日)」の下で、彼らの物語を語り継いでいく決意をします。
Nコード
N2756MP
作者名
勇氣
キーワード
R15 残酷な描写あり コミックルーム大賞 アイリスIF9大賞 ESN大賞11 夏のホラー2026 なろうフェス2026 シリアス ダーク 西洋 ミリタリー
ジャンル
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2026年 08月12日 15時31分
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文字数
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