ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

コンチェルト(協奏曲)

あらすじ
広島県尾道市出身の井上さつきは、今年十九歳。多くの受賞歴を持つ気鋭のフルーティストである。かねてから往年のフルート奏者・古橋多恵子に師事していたが、今回晴れて『第1回全日本フルート・コンチェルト・コンペティション』のファイナリスト五人の中の一人に選抜された。その道程はしかし、平坦ではなかった。地元で理容室を営む父、井上六三郎の強い反対に遭っていたからである。「音楽ではメシは食えん」が口癖の父。それに猛然と抗議する母の美子。さつきの弟、大樹の口添えもあり、結局折れたのは六三郎だった。

一方、東京では同じく輝かしい受賞歴を持つ二十二歳の音大生・小森梓が本選へと進み、プロのフルート奏者・真行寺舞の指導のもと、日々、練習に励んでいた。梓の家は裕福であり、父親の小森健一、母親の小森咲恵ともに全面的に梓の音楽活動を支援していたが、それは表の顔であり、裏では健一の不倫、そして梓の弟である小森裕司と父親の間の不和が家族に暗い影を落としていた。ある夜、裕司は万引きの罪で警察に逮捕される。しかし、奇しくもそれがきっかけとなり父と息子は和解への道を模索することになるのだった。 

同じ頃、尾道では井上さつきが高校時代の元カレである山根真二と再会していた。真二はさつきに結婚を申し込み、地元に残るよう説得するが、さつきと師・古橋多恵子との固い絆、そしてさつきのフルートに対する情熱が最終的には真二への恋慕に勝り、さつきは再びコンペティションに向けて全霊を傾け、音楽の道を邁進することを選ぶ。 

家族との葛藤、そしてさまざまな思いを胸に、井上さつきと小森梓は本選でぶつかり合うことになるが、本選で本命視されているのは著名プロ奏者の桜河内莉子であり、次点としてオーケストラ奏者の大木達夫、そしてダークホースとして高校生で天才少女との前評判を持つ藤倉七海だった。
 
ヒートアップするコンペティション。下馬評に反して、中盤で優勢となったのは楽譜を見ずに演奏を完遂した藤倉七海であったが、それに触発されてさつきと梓も暗譜で本選に挑む。フルーティストの意地と未来を賭けた両者とも一歩も譲らない演奏。コンチェルト(協奏曲)の名に恥じないオーケストラとの融合と昇華に聴衆は感嘆し酔いしれるが、それはさつきと梓それぞれの家族との「協奏曲」でもあった。
Nコード
N2693MC
作者名
イージーライター
キーワード
JR西じゆうに大賞1
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2026年 05月01日 11時01分
最終掲載日
2026年 05月01日 11時13分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
1件
総合評価
2pt
評価ポイント
0pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
70,289文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N2693MC| 作品情報| 完結済(全3エピソード) | ヒューマンドラマ〔文芸〕
広島県尾道市出身の井上さつきは、今年十九歳。多くの受賞歴を持つ気鋭のフルーティストである。かねてから往年のフルート奏者・古橋多恵子に師事していたが、今回晴れて『第1回全日本フルート・コンチェルト・コンペティション』のファ//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ