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お弁当屋の勝手口

短編
あらすじ
冷たい雨が打ち付ける東京の裏通り。居場所を失い、極限の空腹に苛まれていた少年・レンと少女・アカネは、商店街にある小さな弁当屋の勝手口から、売れ残りのおかずケースを盗もうとする。 その現場を元刑事の夜間警備員・タカシに見つかるが、店主の老婦人・マミは二人を警察に突き出すどころか、温かい厨房へと招き入れ、湯気の立つ豚汁と唐揚げ弁当を差し出すのだった。
行き場のない二人は、そのまま店で「仕込みの手伝い」として住み込みで働くことになる。大人の監視や善意を信じられず鋭い牙を剥くアカネと、自責の念に押しつぶされそうなレン。しかし、包丁を握り、お弁当という「誰かの生を支える食事」を作る日々のなかで、頑なだった二人の心は少しずつ解きほぐされていく。
だが、子どもたちを温かく包み込むマミも、正義感あふれるタカシも、実は胸の奥底に決して消えない深い傷と過去の秘密を抱えていた――。
壊れた勝手口の鍵、深夜の厨房から漏れる小さな灯り。 傷だらけの大人と子どもたちが、お弁当を通じて温かな温もりに触れ、自らの足で立ち上がっていく姿を描く、やさしくも切ない救済の物語。
Nコード
N2282MN
作者名
村上 治
キーワード
男主人公 女主人公 和風 平成 職業もの 日常 青春 家出少年少女 救済 お弁当 居場所
ジャンル
純文学〔文芸〕
掲載日
2026年 07月25日 23時51分
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