- あらすじ
- 「父上の銅像を建てるなら、その前に橋を直しませんか。村じゅうの人が、お父様を見上げますよ」
そう口にした翌朝、父は上着を脱ぎ、誰より大きな石を担いでいた。どうしてそうなる。
俺が転生したのは、前世で遊び込んだゲームに出てくる悪役貴族の、十一歳の息子。この秋、父が領民の恨みを買い、家ごと没落する未来を知っている。逃げる金も、父を倒す力もない。あるのは、強欲で見栄っ張りな父が、息子に褒められると少しだけ得意になるという発見だった。
ならば、悪事で名を上げる前に、善行で目立ってもらおう。無駄な銅像代を橋へ。自慢の騎兵を荷車の救出へ。どうせ格好をつけるなら、みんなが本当に拍手する場所で。
父が褒められれば、俺の破滅も遠のく。最初はそのつもりだった。けれど、不器用な礼状を何度も読み返す父の横顔を見ていると、いつの間にか、本当にこの人を英雄にしたくなっていた。
もちろん、父の財布を当てにする商人や、父を便利な悪役にしたい隣領の侯爵は面白くない。善行にも金はかかる。息子の口先だけで、いつまでも乗り切れるはずもない。
「次は、俺が父上を助ける番です」
これは、悪役になるはずの父と息子が、照れながら家族の評判を塗り替える物語。 - Nコード
- N0815MX
- 作者名
- Dee
- キーワード
- 異世界転生 男主人公 ハッピーエンド 破滅回避 ざまぁ コメディ
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2026年 10月17日 16時11分
- 最新掲載日
- 2026年 10月19日 12時18分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 2件
- 総合評価
- 14pt
- 評価ポイント
- 10pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 8,863文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役貴族の息子に転生したので、父を英雄に仕立てます ~「お父様なら助けられますよね?」が効きすぎる~
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N0640MZ|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
婚約者がひざまずいたのは、私ではなく、私の隣の美女だった。
「このように可憐な女性こそ、僕の妻にふさわしい」
私、ノエーミは扇で口元を隠した。笑ってはいけない。
つい先ほど慈善劇の姫役を終えたその人は、侍女ではない。二十//
N0265MZ|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
手鏡の中で、ひとりの娘が泣いていた。
「あら。こんなに可愛い方を、誰が泣かせたの?」
答えは目の前の婚約者だった。彼が紅茶に混ぜた惚れ薬は、最初に目を合わせた相手へ恋をさせる。ところが、二十二歳の伯爵令嬢ミュゲットが見た//
N4745MY|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「冒険者を逃がすような役立たずはクビだ。そんなに好きなら、お前も冒険者になれ!」
魔王の言葉に、三百年、迷宮の最奥を守ってきた俺は、目を輝かせた。
「いいのか、魔王様。じゃあ、魔王様の迷宮から始める」
負けた挑戦者を牢へ//
N4267MY|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「俺に勝てたら何でもやる。金でも剣でも、竜の牙でもな」
春祭りの広場で、俺は十年そう言って挑戦者を転がしてきた。竜殴りのドゥーガル、四十三歳。十年、負けなし。
「九十九回目です、先輩。今日こそ、その看板をいただきます//
N7972MX|
作品情報|
連載(全5エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「三十年で三千敗。もう客も飽きた。今日で終わりだ、バスコ」
興行主は引退試合の相手に、無敗の若き王者を当てた。最後まで笑い者にするためだ。
鐘が鳴る。王者の剣を、バスコはいつものように紙一重で受け——ふと思う。
もう、負//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。