七十六 ロミオとジュリエット、連絡ミスで死ぬな
敵対する家の若者同士が恋に落ち、女房たちが悲恋として盛り上げる。彰子は「連絡体制が雑な悲劇」と冷静に分析し、秘密の恋ほど伝達経路・協力者・撤退条件を決めろと助言する。ロマン派女房たちはドン引きするが、恋人たちは破滅を避ける。悲恋マウントを危機管理で粉砕。
恋には、勢いがあります。
目が合った。歌が届いた。袖が触れた。文の端に、いつもと違う香が残っていた。たったそれだけで、人は「これは運命では」と思ってしまいます。
そして一度「運命」と思い込むと、実に危険です。なぜなら運命という言葉は、確認不足を美化するからです。前世でもありました。
「これは運命の出会いだから」
「直感を信じたい」
「理屈じゃない」
「障害があるほど燃える」
言いたいことは分かります。胸が高鳴り、世界が明るくなり、相手の名前だけで一日を乗り切れる。そういう瞬間は、人の人生を支えることもあります。
けれど。勢いだけで走る恋は、足元の穴を見ません。
連絡が届いていない。協力者が信用できない。家同士が敵対している。逃げ道がない。誰かが勝手に話を盛っている。本人たちが「きっと伝わる」と思い込んでいる。そういう状態で「運命だから」と突っ走ると、恋は悲劇になります。しかも、かなり事務的な理由で。
ある日の夕刻。藤壺の女房たちは、いつになくそわそわしていました。
疫病の噂による御籠もりも少しずつ落ち着き、御前の語りの会も日常の一部になりつつあります。
そんな中、常盤がたいへん危険な顔で戻ってきました。噂を拾った顔です。しかも、かなり大きめの噂です。
「姫様」
「常盤」
「まだ何も申しておりません」
「顔が申している」
「では、顔を伏せます」
「伏せても袖が騒いでいる」
常盤は自分の袖を見ました。たしかに、そわそわ揺れています。赤染衛門がため息をつきました。
「何を拾ってきたのです」
「恋でございます」
菅原の君が、ぱっと顔を上げました。小少将も少し目を細めます。春枝は、すでに紙箱を開けました。
「記録しますか?」
「まだしない」
私は扇を開きました。
「どこの恋?」
常盤は声を潜めました。
「敵対している二つの家の若い方同士でございます」
場が、ざわりとしました。
「まあ」
「それは……」
「いかにも物語に」
「菅原の君」
「はい、黙ります」
黙っていません。目がしゃべっています。常盤によれば、ことの始まりは先日の小さな宴でした。
疫病の噂で大きな行事は控えられていたものの、内々の集まりは少しずつ戻りつつある。その席で、長く仲の悪い二つの家の若者が、偶然、顔を合わせました。
片方は、武官の家に連なる若い男。もう片方は、別の有力家に仕える姫君。二つの家は、過去の婚姻問題や領地の争い、さらに宮中での席次をめぐって、ずっとぎくしゃくしている。つまり、恋をするにはたいへん面倒な組み合わせです。
「それで、二人は?」
「一目で」
常盤は両手を胸に当てました。
「落ちたそうでございます」
「落ちた」
「はい。目が合い、歌を交わし、文が行き、もう互いにこの世でただ一人と」
菅原の君が震えました。
「悲恋の気配がします……!」
「しないでください」
私は即座に言いました。
「でも、敵対する家。許されぬ恋。忍ぶ文。夜半の逢瀬。これはもう」
「菅原の君」
「はい」
「悲恋を焚きつけない」
「焚きつけるだなんて」
「目が火鉢です」
菅原の君は扇で目元を隠しました。隠しても熱が漏れています。他の女房たちも、どこか浮き立っていました。
「かわいそうですわね」
「家同士の憎しみに引き裂かれるなんて」
「これぞ真の恋」
「障害があるほど、思いは深くなるものですし」
「いっそ二人で逃げてしまえば」
「まあ、それはそれで物語に」
危険です。たいへん危険です。こういう時、周囲は恋人たちの安全より、物語としての盛り上がりを優先します。
本人たちの不安や危険は、聞き手にとっては香辛料です。悲劇の気配がすると、人は急に詩人になります。私は、ぱちりと扇を閉じました。
音が、場の熱を切りました。
「悲恋として盛り上げるのをやめなさい」
静かになりました。
「姫様……?」
菅原の君が恐る恐る私を見ます。私は言いました。
「遥か西の遠い異国に、ロミオとジュリエットという物語があります」
「ロミオ……? まこと変わった響きでございますね。天竺よりさらに遠い国の物語でございますか!」
菅原の君がまた蘇りました。
「ええ。敵対する家の若者同士が恋に落ちる話です」
「まあ……!」
「二人は深く愛し合います。けれど、家同士の憎しみ、周囲の争い、秘密の婚姻、行き違い、届かない知らせ、誤解が重なり、最後には二人とも死にます」
場が、しんとしました。
「まあ……悲しい」
「なんと哀れな」
「愛し合っていたのに」
女房たちは、すでに涙ぐみそうです。しかし私は、そこで容赦なく言いました。
「そして私は、あの物語を思い出すたびに考えます」
赤染衛門が、少し嫌な予感の顔をしました。
「連絡体制が雑」
沈黙。
「……れんらく?」
「体制?」
「雑?」
菅原の君が、夢から叩き落とされた顔をしました。すみません。でも言います。
「あれは、悲恋である前に、連絡ミスの悲劇です」
「姫様、あまりにも……」
赤染衛門が眉間を押さえます。
「情緒がございません」
「情緒で人が死ぬよりましです」
私は言いました。
「秘密の恋をするなら、なおさら伝達経路を整えなければなりません。誰が何を知っているのか。文はどう届くのか。返事が来ない時はどうするのか。誤解が起きた時、誰に確認するのか。逃げるなら、どこへ、誰と、いつまでに。失敗したら、どう戻るのか」
女房たちが、完全に引いています。
ロマン派女房たちの顔が、みるみる冷めていきます。菅原の君など、扇を握ったまま固まっています。
「恋に、そこまで段取りが要りますか」
一人の女房が小さく言いました。
「要ります」
即答しました。
「特に、家同士が敵対している場合は」
私は常盤に向き直りました。
「その二人は、今どうなっているの?」
「文を交わしております。ですが、仲介している女房が一人だけで」
「一人だけ?」
「はい。姫君側の若い女房が、男方の従者へ渡しているとか」
「予備経路は?」
「よび……?」
「その女房が病で伏せたらどうするの。男方の従者が親元に呼び戻されたら? 文を落としたら? 誰かに見咎められた時の言い訳は用意してある? 最悪の事態が起きた時、誰がどうやって二人に『逃げろ』あるいは『動くな』と伝えるの?」
常盤が黙りました。
「そこまでは……」
「でしょうね」
私はため息をつきました。
「それで、女房たちは?」
「二人を応援するのだと、内々に歌を詠ませたり、夜に会えるよう手引きしようとしたり」
「誰の許可で?」
「……盛り上がって」
「盛り上がるな」
場がさらに冷えました。私は声を荒げません。その必要はありません。静かに言った方が、よく刺さることもあります。
「恋人たちが本気で互いを思うなら、まず破滅を避けるべきです」
「破滅を避ける恋……」
菅原の君が、たいへん不満そうに呟きます。
「それでは物語になりにくいのでは」
「人の人生は、あなたの物語素材ではありません」
菅原の君は、はっとしました。目を伏せます。
「……申し訳ございません」
「物語にするのは、後世の書き手の仕事です。今いる私たちの仕事は、生きて朝を迎えさせることです」
紫式部が几帳の陰で、静かに筆を止めました。その沈黙が、言葉より重かった。私は赤染衛門に視線を向けました。
「衛門、紙を」
「はい」
赤染衛門はすぐに文台を用意します。春枝が紙を選びました。
「恋の話ですが、これは薄紅ではなく、薄墨がよろしいでしょうか」
「なぜ?」
「浮かれぬように」
「採用」
有子が筆を整え、常盤がなぜか正座をし直しました。
「題は」
私は少し考えました。
「秘密恋愛危機管理表」
「却下でございます」
赤染衛門が即座に言いました。
「では、忍ぶ恋の心得」
「それでお願いいたします」
最近、私の題名が事務寄りだとすぐ却下されます。でも内容は事務寄りでいきます。命がかかっているので。
――忍ぶ恋の心得。
一、家同士の関係を確認すること。
一、仲介者を一人に絞りすぎぬこと。
一、文の受け渡し経路を二つ以上考えること。
一、返事が遅れた時の確認方法を決めること。
一、噂を広げる者を協力者にしないこと。
一、逢瀬より先に撤退条件を決めること。
一、死ぬ覚悟より、生きて説明する覚悟を持つこと。
有子の筆が、最後の一文で止まりました。
「死ぬ覚悟より、生きて説明する覚悟……」
「はい」
私はうなずきました。
「悲恋に酔う者は、すぐ死ぬ覚悟と言います。でも大事なのは、生きて面倒な説明をする覚悟です」
女房たちが、じわじわと気まずそうになりました。
「家の者に怒られる」
「事情を説明する」
「相手の立場を守る」
「自分の責任を引き受ける」
「しばらく会えないことに耐える」
「逃げるなら生活を考える」
それらは、歌にすると地味です。でも、恋を続けるには必要です。
「逃げるのは、最後の手段です」
私は続けました。
「逃げるなら、衣、食べ物、移動手段、行き先、匿う人、追手への対応、帰る道を決めなければなりません。『二人ならどこへでも』は、だいたい三日で詰みます」
「三日」
小少将が頷きました。
「衣が足りなくなりますね」
「そういう現実的なところから?」
菅原の君が弱々しく言いました。
「そういう現実的なところからです」
小少将は真顔です。
「濡れた衣では恋も冷えます」
名言のようで、たいへん実務的です。赤染衛門が少しだけ笑いました。
「では、その恋人たちへ、どう助言なさいますか」
「直接呼ぶのは難しいでしょう」
私は考えました。
「まず、仲介の女房を呼びます」
常盤が手を上げました。
「私が」
「あなたは行かない」
「なぜですか」
「噂と一緒に帰ってくるから」
「……否定できません」
「澄子、お願いできる?」
澄子は静かに頭を下げました。
「承知いたしました。騒がせず、必要な言葉だけを伝えます」
こういう時、澄子ほど信頼できる人はいません。静かに行き、静かに戻る。存在感を残さない。情報管理の神です。
数刻後、澄子は件の仲介女房を連れて戻ってきました。年若い女房でした。名は、ここでは伏せます。彼女はひどく緊張していました。
「叱られると思っていますね」
私が言うと、彼女はびくりと肩を震わせました。
「……はい」
「叱ります」
「はい……」
「でも、潰すためではありません。事故を防ぐためです」
彼女は涙目でうなずきました。話を聞くと、状況は想像以上に危ういものでした。二人はすでに何通も文を交わしていました。
互いに「この恋が叶わぬなら生きていても」といった、たいへん危険な歌も送り合っている。女房たちはそれを「なんと深い愛」と盛り上げ、次の逢瀬を計画している。
でも、文の受け渡しは一経路のみ。協力者は、ほぼ気分で動いている。双方の家の警戒度も確認していない。万が一見つかった時の説明もない。
「……よく今まで無事でしたね」
私が言うと、仲介女房は小さくなりました。
「恋の神が守ってくださっているのかと」
「違います。偶然です」
きっぱり言いました。
「偶然を神にしてはいけません」
菅原の君が胸を押さえました。またロマンを壊してしまいました。でも仕方ありません。私は仲介女房に、忍ぶ恋の心得を一つずつ説明しました。
「まず、死ぬような歌を送らせない」
「ですが、それほど思いが深いと」
「深い思いは、生きる言葉で書けます」
私は言いました。
「『会えねば死ぬ』ではなく、『会えぬ日も身を守る』と書きなさい」
赤染衛門がすかさず控えました。
「次に、連絡が途切れた時の合図を決める。返事が三日ない場合は、すぐ悲観しない。確認役を一人立てる」
「三日でございますか」
「状況により変えます。ただし、期限を決めること。曖昧な待ち時間は、人を狂わせます」
前世でもそうです。返信がない。既読がつかない。
相手が何を考えているか分からない。そこに不安が入り込み、妄想が走り、最後に最悪の解釈を選ぶ。
平安では既読はありませんが、文が来ない不安は同じです。
「協力者は、少数精鋭」
私は常盤をちらりと見ました。
「噂好きは外す」
常盤が胸を押さえました。
「名指しですか」
「一般論です」
「目が私を見ていました」
「一般論です」
「はい……」
「そして、逢瀬を急がない。まず、双方が本当に同じ覚悟なのか確認する。家への説明はどうするのか。婚姻を望むのか、それとも一時の恋なのか。もし片方が引く時、もう片方は追い詰めないこと」
仲介女房は、青い顔で聞いていました。
「私たちは……ただ、お二人がかわいそうで」
「かわいそうだからと、崖へ押してはいけません」
私は静かに言いました。
「背中を押すなら、前が道かどうか確認してからです」
その言葉に、女房たちは黙りました。その後、実際に若い二人へ直接文を届けることになりました。もちろん、私の名を大きく出すわけにはいきません。
藤壺が他家の恋に介入していると見られるのはまずい。そこで赤染衛門が、一般的な恋の戒めのような文に整えました。表向きは「忍ぶ恋における心得」。
けれど、当人たちが読めば、自分たちへの助言だと分かる程度に。内容は簡単です。
死を誓うな。連絡を整えよ。返事が遅れても早まるな。協力者を選べ。家の争いを甘く見るな。相手を守るとは、相手を危険へ連れ出すことではない。本当に共にいたいなら、生きて道を探せ。
文は、澄子の手で静かに届けられました。
そして数日後。
常盤が、またしてもそわそわした顔で戻ってきました。
「姫様」
「顔が申している」
「今度はよい顔です」
「では、聞きましょう」
常盤は嬉しそうに言いました。
「あの二人、逢瀬を延期したそうです」
場が息を呑みました。
「延期」
「はい。まずは文を整え、仲介者を変え、双方の家の様子を探ることにしたと。死ぬような歌も、しばらく控えるそうでございます」
菅原の君が複雑な顔をしました。
「悲恋が……」
「回避されました」
私は言いました。
「よいことです」
「はい。よいことです」
菅原の君は、自分に言い聞かせるように頷きました。
「でも、少し、物語としては」
「菅原の君」
「よいことです!」
よろしい。
さらに後日、二つの家の間に立つ年長者が、婚姻の可能性も含めて、ゆっくり話を探ることになったと聞きました。すぐに解決はしません。家同士の敵対は、恋文数通で消えるほど軽くありません。
それでも、二人は死なず、逃げず、無謀な逢瀬にも走らなかった。破滅を避けたのです。それだけで十分でした。女房たちの間では、しばらく不満も出ました。
「昔なら、もっと燃え上がったでしょうに」
「忍ぶ恋に段取りとは」
「悲恋の味わいが薄れます」
私は、にっこり笑いました。
「悲恋の味わいを求めるなら、物語を読みなさい」
女房たちは黙りました。
「生きている人に悲恋を求めない」
赤染衛門が、静かにその一文を心得に加えました。
――生きている人に悲恋を求めぬこと。
名文です。その日の夜、藤壺では、忍ぶ恋の心得が文箱に納められました。春枝は薄墨の紙を大事そうに撫でています。
「恋の心得なのに、ずいぶん渋い紙でございますね」
「渋くていいの」
私は言いました。
「熱くなった時に読むものだから」
若菜が香炉の灰を整えながら、ぽつりと言いました。
「灰も、熱すぎると香を焦がします」
「恋も同じね」
「はい」
若菜は静かに頷きました。小少将は衣の袖を直しながら言いました。
「恋が続くには、熱だけでなく、着替えも要ります」
「小少将、それも心得に入れる?」
「入れなくてよろしゅうございます」
赤染衛門が即答しました。紫式部は几帳の陰で、しばらく黙っていました。やがて、低く言います。
「悲劇は、書かれれば美しい。けれど、生きているうちは、できるだけ避けるべきですね」
「ええ」
私はうなずきました。
「死んで完成する恋より、生きて面倒を見る恋の方が難しいから」
紫式部の筆が、そっと紙に触れました。何を書くつもりでしょう。少し怖いです。常盤は、まだ少し残念そうにしていました。
「でも、敵対する家の恋というのは、やはり人に話したくなります」
「常盤」
「流しません」
「夢にも」
「流しません」
「二人の名は」
「伏せます」
「協力者の名も」
「伏せます」
「連絡経路も」
「絶対に伏せます」
よろしい。秘密の恋で最も危険なのは、恋人本人より周囲の口です。悲恋を見たい人。応援しているつもりの人。自分が物語の脇役になりたい人。噂を握ることで優位に立ちたい人。そういう人々が、善意の顔で連絡経路を壊します。
だから、秘密ほど、管理が要るのです。恋に管理という言葉は似合わないかもしれません。けれど、恋人たちの命と名誉を守るなら、似合うかどうかなどどうでもよいのです。私は、文箱に納められた心得を見ました。
ロミオとジュリエット。敵対する家の若者たち。燃える恋。秘密の婚姻。届かない知らせ。誤解。死。
後世の人は、それを美しい悲劇として語るでしょう。けれど、藤壺では別の読み方をします。
伝達経路が弱かった。協力者の設計が甘かった。撤退条件がなかった。確認前に最悪の判断をした。周囲が悲恋に酔いすぎた。つまり、危機管理の失敗です。
情緒がない? 結構です。情緒で人が死ぬより、事務で人が生き残る方がいい。
その日、藤壺の灯は、いつもより少し落ち着いた色で揺れていました。
恋の熱を消すためではありません。燃えすぎて、すべてを焦がさないために。
恋をするなら、生きて続けなさい。
〜 出典 〜
『ロミオとジュリエット』
O Romeo, Romeo! wherefore art thou Romeo?
(訳)ああ、ロミオ…なんであなたはロミオなの?
〜 舞台背景 〜
『ロミオとジュリエット』(または『ロメオとジュリエット』、Romeo and Juliet )は、イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアによる戯曲。初演年度については諸説あるが、おおむね1595年前後と言われている。
舞台はイタリアの都市ヴェローナ。モンタギュー家 (モンテッキ家)とキャピュレット家 (カプレーティ家)による代々の対立が激化していた。そのためヴェローナの大公は争うものは厳しく処すると宣言せざるを得なくなるほどだった。
モンタギュー家の一人息子ロミオは、ロザラインへの片想いに苦しんでいる。気晴らしにと、友人達とキャピュレット家のパーティに忍び込んだロミオは、キャピュレット家の一人娘ジュリエットに出会い、たちまち二人は恋におちる。二人は修道僧ロレンスの元で秘かに結婚。ロレンスは二人の結婚が、両家の争いに終止符を打つきっかけになることを期待した。
しかしその直後、ロミオは友人とともに街頭での争いに巻き込まれ、親友・マキューシオを殺されたことに逆上したロミオは、キャピュレット夫人の甥ティボルトを殺してしまう。このことからヴェローナの大公エスカラスは、ロミオを追放の刑に処する。ロミオは今や自分の妻となったジュリエットの元に訪れ、未明に立ち去る。一方、キャピュレットは悲しみにくれるジュリエットに、エスカラス大公の親戚のパリス伯爵と結婚する事を命じる。
ジュリエットに助けを求められたロレンスは、彼女をロミオに寄り添わせるべく、仮死の毒を使った計略を立てる。しかし、この計画は追放されていたロミオにうまく伝わらなかった。そのためジュリエットが死んだと思ったロミオは、彼女の墓参りに来たパリス伯爵と決闘し殺してしまい、そして彼女の墓の側で毒薬を飲んで自殺。その直後に仮死状態から目覚めたジュリエットも、ロミオの短剣で後追い自殺をする。事の真相を知って悲嘆に暮れる両家は、ついに和解する。出典:wikipedia




