七十一 貞観の治、席次争いは議論を殺す
席次をめぐって女房同士が争う。彰子は、唐の太宗の席次よりも直言を重んじた治世を思い出し、身分順だけでなく役割別・議題別に座る形式を導入する。完全な平等ではないが、無駄な争いは減る。上座マウントに依存していた女房は不満を漏らすが、議論の質は上がる。席の高さより、発言の中身が問われる場になる。
席順は、怖い。
前世で会社員をしていた頃、私は何度もそれを見ました。会議室の上座。役員の座る位置。部長の隣。お客様に近い席。議事録担当の場所。発表者の立ち位置。
たかが席。そう言いたい。でも、たかが席ではありません。席は、権力を可視化します。誰が偉いのか。誰が中心なのか。誰が話を聞かれるのか。誰が端に追いやられているのか。誰が「いてもいなくてもよい人」扱いされているのか。そういうものが、席だけで伝わってしまいます。
だから、人は席にこだわります。上座を取る。中心に座る。偉い人の近くに行く。発言権のある位置を確保する。逆に、誰かを下座に置くことで、無言の圧力をかける。
ある。とてもあります。前世の会議でも、内容より先に席取りで疲れることがありました。
そして、ここは平安宮中。
席次は、前世の会議室よりさらに重い。身分。家柄。年齢。出仕の古さ。主からの信頼。歌の才。美貌。帝や公卿の覚え。誰の紹介で入ったか。どの御殿とつながっているか。それらが、座る場所に滲みます。
上座に近い女房は、それだけで重く見えます。端に座らされた女房は、それだけで軽く扱われます。几帳の影か、灯の近くか、主の声が届く場所か。その差は、本人の評価にも関わります。だから、席次争いが起きます。
問題は、藤壺でも起きました。しかも、かなり面倒な形で。きっかけは、次の物語評議でした。紫式部の新しい草子について、女房たちが感想と改善点を出し合う場です。
これまでは、赤染衛門がなんとなく席を整えていました。主に身分や出仕順、役目の重さを見ながら、角が立たないように置く。でも、藤壺の女房たちは増えました。役割も増えました。
香の若菜。紙の春枝。灯の澄子。記録の有子。語りの菅原の君。噂の常盤。儀礼の花橘の君。批評の真葛の君。進行補佐の朝顔の君。揺らぎを聞く薄墨の君。安全と動線の榊の君。名誉を守った夕映の君。他にも、役を持ち始めた女房たちがいます。
身分だけで並べると、議題に関係する人が遠くなる。役割で並べると、身分の高い女房が不満を持つ。出仕順で並べると、新しいが専門性のある女房が発言しづらい。つまり、詰んでいます。
事件は、評議の前に起きました。花橘の君と藤袴の君の間で、席をめぐる微妙な争いが発生したのです。
花橘の君は、以前、美貌が暴走しかけましたが、今では儀礼演出役として落ち着いている。立ち位置や距離の美しさを整える才があり、場に品を与える人です。
一方、藤袴の君は、以前、薄墨の君を「役に立たない」と見かけで判断して叱られた女房である。その後は反省し、働きもしている。でも、まだ少し「分かりやすい序列」に頼るところがあります。
今回、藤袴の君が、花橘の君より上座に近い席を取ろうとしました。理由は、家の格と出仕の古さ。花橘の君は、表面上は微笑んだ。でも、空気が固い。
「藤袴の君、そちらは本日の儀礼確認のため、少し私が座るよう赤染衛門様より」
「まあ、そうでしたか」
藤袴の君は扇で口元を隠した。
「けれど、評議の席でございますから、やはり身分と年序を乱すのはいかがかと」
花橘の君の笑みが、少し薄くなる。
「儀礼の流れを確認するには、入口と几帳の位置が見える席でなければ」
「それは後ほど見ればよいことでは?」
おお。
怖い。
言葉は柔らかいが、完全に席次争いである。その横で、菅原の君が困った顔をしている。若菜は香炉を見つめて気配を消そうとしている。
春枝は紙箱を抱えて、どこに置けばよいか分からなくなっている。有子は記録帳を開いたまま、まだ書かない。常盤は「これは外に漏れると面倒」と顔に書いている。
榊の君は、席争いで退避経路が塞がれかけていることを見ている。真葛の君は「席にこだわる前に議題を」と言いそうになり、棍棒を飲み込んでいる。赤染衛門は、私を見た。
出番です。
私は扇を手に取った。
ぱちり。
藤壺が静まる。
「席を決めましょう」
藤袴の君が、少しほっとした顔をした。おそらく、身分順で裁定されると思ったのでしょう。
甘い。
「貞観政要です」
藤壺が、いつものように一瞬止まった。赤染衛門が筆を構える。
「姫様」
「はい」
「唐の、まこと堅き政の書ですね」
「はい。優れた治世の記録です」
「覚になりますね」
「なります」
「題は」
「貞観の治、席次争いは議論を殺す」
「……殺す、は雅ではありません」
「ですよね」
「『席の序により争わぬための覚』でいかがでしょう」
「採用します」
藤袴の君は、少し戸惑っている。
「貞観の政、とは何でございますか」
「唐の太宗という名君が、家柄や席の序よりも『直言』を重んじた治世のことです」
私は言った。
「彼は、身分が低かろうと、新参であろうと、国のためになる意見を言う者を重く用いました。逆に、家柄だけで中身のない者を退けた。上座にふんぞり返るだけの者を許さず、意見を言いやすい場を作ったのです」
女房たちがざわめく。身分社会の平安では、かなり大胆な発想です。藤袴の君が、すぐ反応した。
「しかし、藤壺の身分の序をなくすことはできませぬ」
「その通りです」
私は頷いた。
「完全な平等にはしません」
藤袴の君が少し安心した顔をする。
「ですが、すべてを身分順にもしません」
安心が消えた。
「藤壺の評議では、席を三つの基準で変えます」
赤染衛門が、雅に直す。
「『議題に従い、座を移す』でしょうか」
「採用」
藤袴の君は、明らかに不満そうだった。
「しかし、それでは序が乱れませんか」
「乱れません。目的が違うだけです」
私は答えた。
「儀礼の場では身分の序。評議の場では役割の序。議題の場では知識の序。それぞれの秩序があります」
真葛の君が頷いた。
「一つの物差しで全てを測らない、ということですね」
「荘子で学んだ事ですね」
「はい」
薄墨の君が小さく言った。
「席が固定されると、話しにくい人もいます」
「そうですね」
「端にいると、自分の話は重要ではないと思ってしまいます」
「それを避けます」
榊の君も言った。
「席の争いで動線が塞がれるのも危険です」
「それも重要です」
朝顔の君が明るく言う。
「席を移す時、場が乱れないよう私が声をかけましょう」
「お願いします」
花橘の君は、静かに微笑んだ。
「議題に合った美しい座を作る、ということですね」
「まさに」
私は頷いた。
「上座を奪い合うのではなく、議題にふさわしい座を作ります」
赤染衛門が筆を走らせる。
――座の高き低きより、そこより出づる言の葉を重んず。
うん。
雅です。内容は会議設計ですが、雅です。こうして、藤壺式の「貞観の評議」が導入されました。
もちろん、唐の朝廷のように本当に身分を取り払うわけにはいきません。ここは平安の宮中です。
だから、実際には「直言を引き出す考え方」を取り入れます。中央に大きな紙を置く。その周囲に、議題ごとの担当者が半円に座る。身分の高い者は礼を保った位置に置くが、議題担当者が遠くならないよう調整する。
議題が変わる時は、朝顔の君が声をかけて、自然に席を入れ替える。有子は記録しやすい位置に移動する。赤染衛門は全体の言葉を整える位置にいる。私は、最奥で聞くが、必要に応じて視線が通るように几帳を調整する。
小少将が几帳の配置を整えた。
「円ではありませんが、視線が一方に偏りません」
「良いです」
春枝が中央に置く紙を選んだ。
「議題を書き出す紙は、少し厚めがよいですね。皆が見るので」
「お願いします」
有子は議題札を作った。
一、物語の内容。
二、語りの山場。
三、香の調整。
四、紙と写本。
五、灯と安全。
六、外への評判。
七、女房の負担。
議題ごとに担当者が前へ近づく。最初の評議。
議題一、物語の内容。
紫式部、菅原の君、真葛の君、赤染衛門が中心に近く座る。身分順ではありません。内容順です。
藤袴の君は少し不満そうだったが、黙っています。菅原の君が、いつもより話しやすそうに口を開いた。
「この女君の沈黙は、前回の文と繋がっているように思います。ただ、語りでは一度に説明しすぎない方が」
真葛の君が頷く。
「一話一山ですね。ここは良い指摘です」
菅原の君が少し嬉しそうにする。紫式部は静かに聞いている。議論が進む。
議題二、語りの山場。
菅原の君と朝顔の君が前へ。朝顔の君は、どこで場をつなぐかを確認する。
議題三、香の調整。
若菜が中心に近づく。普段なら遠慮して端で話す彼女が、今日は香炉の位置と物語の場面を説明できる。
「この場面は、女君が自分の心を閉じるところです。香は強くしすぎず、袖に残る程度で」
紫式部が頷く。
「その方がよいです」
若菜の顔が明るくなる。
議題四、紙と写本。
春枝と有子が前へ。春枝が紙の質を説明する。
「感想札には薄い紙、正式な控えには厚い紙がよいです。今回の草子は湿気に弱いので、保管箱も見直したいです」
藤袴の君が、少し驚いた顔で聞いている。紙の話が、これほど重要だと思っていなかったのだろう。
議題五、灯と安全。
澄子と榊の君が中心へ。榊の君は、灯の位置と退避経路を説明した。
「この几帳を少し下げると美しいですが、退出時に袖が引っかかります。美しさを保つなら、こちらへ半尺ずらす方がよいです」
花橘の君が頷く。
「その方が、儀礼の流れも美しいでしょう」
安全と美がつながった。
議題六、外への評判。
常盤が前へ。
「定子方は、藤壺がまた覚を増やしたと笑うでしょう。ただし、円卓式については、『席を奪い合わぬほど余裕がある』と流せます」
「流し方が上手いですね」
「はい」
議題七、女房の負担。
薄墨の君が前へ。普段は端にいる彼女が、静かに話す。
「若菜の君と春枝の君に負担が重なっています。香と紙の準備が同日にある時は、補助をつけた方がよいです」
有子が即座に記録する。これは大事です。もし身分順の席だったら、薄墨の君は端で黙っていたかもしれません。でも、議題が「負担」になった時、彼女が中心になる。そこで初めて、御殿の歪みが見えます。
評議は、いつもより長かった。でも、無駄な時間は減りました。席次の気まずさや遠慮が減り、必要な人が必要な場面で話しました。終わった後、有子が記録を読み上げます。
「本日の決定事項。香の強さを一段抑える。感想札は薄紙、正式控えは厚紙。灯と几帳の位置を半尺調整。若菜の君と春枝の君に補助をつける。外への説明は『議題に応じて座を整える』とする」
完璧です。
私は満足した。
だが、全員が満足したわけではない。
藤袴の君が、控えめに不満を漏らした。
「議題ごとに座を移すのは、少々落ち着きません」
「慣れるまではそうでしょう」
「身分の序が、軽く見えはしませんか」
「軽くは見ません」
私は答えた。
「ただ、評議では、席の高さより発言の中身を見ます」
藤袴の君は黙った。
この言葉は、彼女にとって痛い。
彼女は、席の高さによって自分の価値を確認していた。
上座に近いことで、自分が認められていると思いたかった。
その気持ちは分からなくもない。
だが、藤壺ではそれだけに頼らせない。
「藤袴の君」
「はい」
「あなたにも、発言していただきたい場面があります」
彼女が顔を上げる。
「あなたは、分かりやすい才や序列を見る目が強い。以前は、それで薄墨の君を傷つけました」
藤袴の君の顔がこわばる。
「ですが、その目は、外からどう見えるかを確認する役に使えます」
「外から」
「はい。藤壺の新しい取り組みが、外からどのように見えるか。身分を軽んじているように見えないか。礼を欠いていないか。あなたの視点は必要です」
藤袴の君は、少し驚いた。
「私にも、役割が」
「あります」
私は頷いた。
「ただし、上座に座るためではなく、場の見え方を整えるために使ってください」
藤袴の君は、深く頭を下げた。
「承知しました」
これでよい。
上座マウントに依存していた人を、ただ潰してはいけない。役割へ変換する。老子と荘子が効いています。定子方からは、すぐに皮肉が届きました。
「藤壺では、席までころころ変えるとか」
「落ち着きのない評議ですこと」
「身分の序も分からぬ御殿なのでは」
「円のように座るなど、童の遊びのよう」
常盤が報告した。私は笑った。
「想定内です」
「返しますか」
「返します」
「どのように」
「藤壺では、席の高さより、そこで何を言うかを重んじます」
常盤が目を輝かせた。
「よいです」
赤染衛門が筆を取る。
「雅に整えます」
「お願いします」
赤染衛門は書いた。
――座の高き低きより、そこより出づる言の葉を重んず。
「採用です」
その噂は、思ったより効いた。
公卿たちの中にも、藤壺式の評議に興味を持つ者が出た。
「議題によって女房の座を変えるとか」
「香の話では香の女房が近くに来るのか」
「なるほど、話が早そうだ」
「記録もしやすいのでは」
そうです。話が早いのです。
席次争いに使う時間を、議論に使えます。議題に関係ない人が中心に座って沈黙するより、関係ある人が近くで話す方がよい。
当たり前です。
でも、当たり前を実行するには、席の権力を少し緩める必要があります。
それが難しい。
唐の太宗の治世も、完全な平等を実現したものではないでしょう。
史書に輝く理想であり、象徴です。皇帝は皇帝だ。臣下には厳格な序列もある。朝廷の争いが消えたわけでもない。けれど、身分より直言を求めるという発想は、席次争いの毒を薄めます。
誰が上かではなく、何を話すか。誰が中心に座るかではなく、誰の言葉が必要か。藤壺は、その考えを借りました。完全な平等ではありません。でも、無駄な争いは減らせます。
私は扇を手に取った。
ぱちり。
女房たちが姿勢を正す。
「席は、偉さを見せつけるためだけにあるのではありません」
赤染衛門が筆を構える。
「言葉を届かせ、議題にふさわしい知恵を集めるためにあります」
若菜が香炉を静かに整える。春枝が議題札の紙を選ぶ。有子が記録を閉じる。菅原の君が、次の物語評議に少しわくわくしている。
真葛の君は、発言の中身で勝負する顔になっている。薄墨の君は、端に押し込まれなくて済む人を見ている。榊の君は、席替え時の動線を確認している。
朝顔の君は、座を移す声かけを練習している。花橘の君は、役割別の座にも美を見出している。藤袴の君は、まだ少し複雑そうだが、自分の新しい役目を考えている。
常盤は、外に流す一言を整えている。赤染衛門が、最後の一行を書いた。
――座の高き低きより、そこより出づる言の葉を重んず。
藤壺の棚に、また一枚、覚が増えました。
――席の序により争わぬための覚。
唐の名君が築いた貞観の治は、遠い異国の歴史です。でも、その『身分より言の葉を重んじる』形は、藤壺にも使えます。
上座を奪い合う手を止める。席の高さで人を測る目を少しずらす。議題ごとに中心を変え、必要な人が必要な時に話せるようにする。
席次争いを完全に消すことはできません。人は、序列を見ます。自分の位置を気にする。誰が近く、誰が遠いかを読む。それでも、仕組みで争いを減らすことはできるのです。
貞観の知恵は、席次争いを殺す。
……と心の中で言ったら、赤染衛門がこちらを見ました。
「姫様」
「はい」
「また物騒な言葉をお考えですね」
「少しだけ」
「雅に直すなら、『座の争いを鎮むる』でしょうか」
「採用します」
その後、藤壺では評議の前に朝顔の君が明るく言うようになった。
「本日は、議題に従い座を移します」
最初は皆、少しそわそわした。
だが、慣れると便利だった。
そして、上座に近いだけで発言しなかった者は、少し居心地が悪くなった。逆に、端にいたために黙っていた者は、少しずつ声を出すようになった。
席の高さより、発言の中身が問われる場。
それは、藤壺の新しい強さになった。
〜 出典 〜
『貞観政要』巻二・任賢第三
太宗嘗謂侍臣曰、「夫以銅為鏡、可以正衣冠。以古為鏡、可以知興替。以人為鏡、可以明得失。朕常保此三鏡、以防己過。今魏徵殂逝遂亡一鏡矣」因泣下久之。乃詔曰、「昔惟魏徵、每顯予過。自其逝也、雖過莫彰。朕豈獨有非於往時而皆是於茲日。故亦庶僚茍順、難觸龍鱗者歟。所以虛己外求、披迷內省。言而不用、朕所甘心。用而不言、誰之責也。自斯已後、各悉乃誠。若有是非、直言無隱。」
(訳)唐の太宗が、かつて側近の家臣たちにこう語った。「そもそも、銅(青銅)を磨いて鏡とすれば、自分の衣服や冠の乱れを正すことができる。昔の歴史を鏡とすれば、国が興り、衰える道理(理由)を知ることができる。人(優れた家臣の直言)を鏡とすれば、自分の政治における正しいことと間違っていることを明らかにできる。私は常にこの『三つの鏡』を保つことで、自分の過ちを防いできた。しかし今、魏徴(ぎちょう:太宗に恐れず直言し続けた名臣)が亡くなってしまい、私はとうとう一つのかけがえのない鏡を失ってしまった!」そう言って、太宗は長いあいだ涙を流し続けた。そして、次のように詔(天皇や皇帝の命令)を出した。「昔はただ魏徴だけが、常に私の過ちを指摘してくれた。彼が亡くなってからというもの、私に過ちがあっても、誰もそれを明らかにしてくれなくなった。私が昔だけ間違っていて、今この時はすべて正しいなどということが、どうしてあり得ようか(そんなはずはない)。だからこれは、多くの家臣たちがただ私の顔色を窺って順従になり、あえて逆鱗に触れること(皇帝の怒りを買うような直言)を恐れているからなのだろう。だからこそ私は、心を空っぽにして外に意見を求め、迷いをひらいて自分の内面を反省しているのである。あなたたちが直言してくれたのに、私がそれを採用しないというなら、それは私の責任であり、甘んじて受け入れよう。しかし、私が意見を聞き入れようとしているのに、あなたたちが何も言ってくれないのは、一体誰の責任だろうか。今後、各々が自分の真心を尽くしなさい。もし政治に良いことや悪いことがあれば、何も隠さずに率直に意見を言いなさい。」
※太宗が名臣・魏徴の死を悼み、彼が果たしていた「直言(厳しい意見)を言う役割」の重要さを他の家臣たちに説く有名な名場面です。ここから「歴史を鑑とする」などの言葉が生まれました。
〜 舞台背景 〜
『貞観政要』(じょうがんせいよう / ぢょうがんせいよう)は、中国唐代に呉兢が編纂したとされる太宗の言行録である。題名の「貞観」は太宗の在位の年号で、「政要」は「政治の要諦」をいう。全10巻40篇からなる。中宗の代に上呈したものと玄宗の代にそれを改編したものと2種類があり、第4巻の内容が異なる。伝本には元の戈直が欧陽脩や司馬光による評を付して整理したものが明代に発刊されて広まった「戈直本」と、唐代に日本に伝わったとされる旧本の2系がある。日本以外にも朝鮮・女真・西夏の周辺諸語に訳されるなど大きな影響を与えた。出典:wikipedia




