百二 妲己、悪女ラベルの使い道
宮中で、気に入らない女性をすぐ「悪女」「狐」と呼ぶ風潮が広がる。彰子は妲己伝説を例に、政治の失敗を一人の女のせいにする語りの便利さを指摘する。男の失政も女の誘惑にすり替えられるなら、宮中の噂も同じだと看破。女房たちは、自分たちが使っていた悪女ラベルの危うさに気づく。彰子は「女を妖怪にすれば、男の責任は消えます」と冷笑する。
人は、誰かを一人だけ悪くしておくのが好きです。
前世でもそうでした。あの案件がこけたのは、あの人が口を出したから。あの上司が判断を誤ったのは、横にいた誰かが変なことを吹きこんだから。部署の空気が悪いのは、あの女がいるせい。誰それが骨抜きになったのは、あの人に惑わされたから。
そういう話は、たいへん分かりやすい。物語として気持ちがよいのです。責任が一か所に集まる。複雑だったはずの失敗が、急に単純になる。本人の愚かさも、周囲の怠慢も、仕組みのまずさも、ぜんぶ飛んで、「悪い女が一人いた」で済む。
便利です。あまりにも便利です。だからこそ、危ない。
妲己の話など、その便利さの見本みたいなものでしょう。殷が傾く。紂王が乱れる。政治が腐る。民が苦しむ。そこへ、絶世の美女で、妖しく、残酷で、王を惑わせた悪女が出てくる。
はい、たいへん分かりやすい。でも、少し考えれば分かります。国ひとつ傾くのが、本当に女一人のせいで済むものですか。済むわけがないでしょう。
王が愚かだった。止めるべき者が止めなかった。都合のよい者が甘い汁を吸った。場の全体が腐った。本来見るべきはそこです。なのに人は、それを見たがらない。一人の女を妖怪にしてしまえば、男の責任がきれいに消えるから。
その日の藤壺は、朝から妙にきゃらきゃらしていました。華やかなのではありません。軽い。しかも、誰かを刺す軽さです。
若菜が香炉の灰をならしながら、何度も小さく眉を寄せています。有子は控えの紙を整えているが、紙の端を揃える音が、あれは明らかに不機嫌な時の鋭さでした。
春枝は紙箱を抱えたまま、「今日は紙より、人の口の方がよく滑っております」と、珍しくそのままのことを申しました。
小少将は扇をゆるく動かしながら、ほとんど「くだらないですわね」と顔に書いてある。
澄子は灯台の金具を磨きつつ、笑い声の立つ位置を静かに見ていた。
つまり、誰かが誰かを「悪女」呼ばわりしていますね。
「姫様」
赤染衛門が近づいてきた時点で、ええ、やはりそうか、となりました。
「少し、よろしくない呼び名が広まっております」
「誰が、誰を」
「滝子の局に出入りする、伊予の君を」
ああ。伊予の君。美しい人です。それは認めましょう。声もやわらかい。目配りもきく。そして、人の懐へ入るのがうまい。悪い意味ではなく、会話の間が上手で、相手に“自分は気持ちよく扱われている”と思わせる術を知っている。
そういう人を、女は時々すぐ嫌います。なぜなら、男がその技に弱いのをよく知っているから。
「何を言われているの」
赤染衛門が少し眉を寄せました。
「“あの方、狐のよう”と」
「ええ」
「“また誰それをたぶらかして”と」
「はい」
「“悪女というのは、ああいう顔を申すのでしょうね”などと」
「だいぶ下品ですね」
「ええ」
「誰が」
「若い者が中心に。明子、佐江、そのあたりから」
なるほど。分かりやすいですね。気に入らない女。強い女。男受けのよい女。そういう相手に、すぐ「狐」「悪女」を貼る。
そしてその瞬間、その人のふるまいの細かな中身は全部消えます。親切も、計算も、技能も、空気を読む力も、ただの会話のうまさも、何もかも消えて、悪い女だからそうしたで済む。
たいへん乱暴です。
「伊予の君は」
「聞こえておるようですが」
「ええ」
「笑って流しております」
「でしょうね」
「ですが、少し離れられつつもございます」
「そうでしょうね」
人は一度「悪女」の札を貼られると、何をしてもその札越しに見られます。親切なら計算。沈黙なら企み。笑えば誘惑。もうだいたい詰みです。
常盤が、柱の陰からひょいと顔を出しました。
「妲己めいてまいりました」
「嬉しそうに言わない」
「申し訳ございません。でも、かなり宮中向きで」
ええ。たいへん宮中向きです。そして危険です。
「伊予の君を呼びましょう」
しばらくして来た伊予の君は、相変わらずきれいな人でした。
でも、きれいな人はそれだけで損をする時があります。とくに、何かが起きた時に、「ああ、あの顔ならやりそう」と勝手に話がつながるから。
「伊予の君」
「はい、姫様」
「何か言われていますね」
伊予の君は少しだけ笑いました。大丈夫ですよ、という顔を作るための笑いです。ええ、そういう時ほどだいたい大丈夫ではありません。
「少々」
「狐、とか?」
彼女のまつげが、ほんの少し動いた。はい、図星ですね。
「……お耳が早うございます」
「悪女、とか?」
伊予の君は、そこで少し困ったように目を伏せました。
「まあ、そのようなことも」
「つらいですか」
少し黙って、それから静かに言いました。
「わたくしが本当に人を陥れておるなら、言われても致し方なしと思えましょうが」
「ええ」
「ただ、殿方が自ら気をよくして寄ってきたことまで」
「うん」
「皆、わたくしが惑わせた、と申しますれば」
「……」
「少し、便利な話にございます」
おや。よろしい。本人がそこまで言語化できているなら、話が早い。
「その通りです」
私は頷きました。
「たいへん便利です」
伊予の君が少し目を上げる。
「男が自分で浮かれたことも」
「ええ」
「判断を鈍らせたことも」
「はい」
「みな、あなたのせいにできる」
「……はい」
若菜が少し離れたところで、はっとした顔をしている。若菜は、そこまで考えたことがなかったのでしょう。“あの人が誘惑した”と言えば、相手側のだらしなさが丸ごと消えることに。
では、貼っている側です。明子、佐江、若い女房たちを呼びました。皆、呼ばれた時点で少し青い。よろしい。
「伊予の君を“悪女”“狐”と呼びましたね」
沈黙。
「正しいことを言えばよいのです」
明子が、おずおずと口を開きました。
「……少し」
「何を見て」
「その、男どもが、あの方の前ではやけに」
「ええ」
「機嫌ようございますので」
「それで?」
「つい、人を惑わすようなお方かと」
「なるほど」
私は頷きました。
「では聞きます」
皆が固くなる。
「その殿方は、自分の足で近づいたのではありませんか」
「……」
「自分の口で機嫌よくなったのでは」
「……」
「判断を誤ったなら、それはその者の判断ではありませんか」
「……」
佐江が小さく言いました。
「ですが、ああいうお方は、さそい水のようなことを」
「するでしょうね」
私はあっさり言いました。皆が少し驚く。
「会話がうまい」
「間がうまい」
「人を気持ちよくさせる」
「そういう才はあるでしょう」
「……」
「でも」
私は続けます。
「それと、相手が勝手に浮かれることは別です」
「……」
「政治の失敗を、一人の女のせいにする語りが便利なのと同じです」
「……」
場がしんと静まりました。
「妲己の話をご存じでしょう」
皆がこくりと頷く。
「悪女が王を惑わせ、国を滅ぼした」
「……」
「たいへん分かりやすい話です」
「はい」
「でも、その語りの便利さが見えますか」
「……」
「王の愚かさも」
「止めぬ臣下の弱さも」
「甘い汁を吸った周囲の卑しさも」
「全部、女一人の妖しさへ押しこめられる」
「……」
明子たちの顔が、だんだん曇っていく。よろしい。そのあたりが見え始めたのでしょう。
「女を妖怪にすれば、男の責任は消えます」
私は冷たく言いました。場が、ぴたりと止まりました。
常盤が、後ろで絶対に今たいへん喜んでいます。見なくても分かる。でも今回は、わりと本気で言っています。
小少将が、扇の陰でふっと笑いました。
「まことに便利で、まことに卑怯な仕組みでございます」
「その通りです」
私は答えます。
前世でもそうでした。職場で問題が起きる。すると、“あの女が口を出したから”“あの人が色目を使ったから”“あの人のせいで男が狂った”みたいな話が生まれる。
でも実際には、狂ったのはその人自身の判断です。そこを女の魔性に変換すると、周囲が楽になるだけ。
「悪女、という札は便利です」
私は言いました。
「気に入らない女」
「強い女」
「男受けのよい女」
「少し間のうまい女」
「そういう者へ貼れば」
「中身を見なくて済む」
「……」
「しかも、自分は正義の側に立った気になれる」
「……はい」
若い女房の一人が、おそるおそる言いました。
「けれど……本当によろしくない女も、おりましょう」
「もちろん」
私は頷きます。
「人を陥れる女もいる」
「はい」
「計算高く利用する女もいる」
「はい」
「でも、その時に見るべきは」
「……」
「“悪女らしいか”ではありません」
「……」
「何をしたか、です」
「……」
ここは大事です。ラベルで裁くのでなく、行為で見る。それだけで、だいぶまともになります。
「伊予の君が本当に誰かを陥れたなら」
私は続けます。
「その時は、その振る舞いを見ましょう」
「……」
「でも、男房が勝手に機嫌をよくしただけなら」
「……」
「それは男房の責任です」
「……はい」
有子が静かに口を添えました。
「記録も同じにございます」
皆がそちらを見る。
「“あの人は悪い人だから”で誤りの理由にしては、何も残りませぬ」
「ええ」
私は頷きます。
「どこで何を違えたかを見ねば」
「同じ誤りは防げませぬ」
「その通りです」
春枝が紙箱を抱えたまま、めずらしく紙以外のことを言いました。
「紙に“狐”とだけ書いても、何も分かりませぬものね」
「今日はかなりよいですね」
と私。
「行いの控えが要るのでございます」
「ええ」
「また紙へ戻りましたね」
と有子。
「ですが、真にございます」
「はい、真です」
場に小さな笑いが落ちる。よろしい。この手の話は、少し息を抜かないと皆が硬くなりすぎます。
ただ、ここで“悪女ラベル禁止”と叫ぶだけでは弱い。必要なのは、宮中で人を評する時の見方そのものを少し変えることです。
私は決めました。
「衛門」
「はい」
「人を見る詞の覚を作りましょう」
赤染衛門が、やはりそうなりますか、という顔。
ええ、なります。こういうのは、空気だけで直そうとすると、翌日にはまた“狐”が出ます。
「題は」
「……“人の見立て覚”」
「穏やこうございます」
“悪女ラベル禁止令”では雅が死にます。私は紙に項目を書きました。
人の見立て覚
一、人を評する時は、呼び名ではなく行いを見る
一、「悪女」「狐」などの札で、判断を省かない
一、男の失策を、安易に女の誘惑へすり替えない
一、苦手な相手ほど、何をされたのかを具体に言う
一、噂で人物像を固めず、複数の場で見る
一、美しさ、愛嬌、会話のうまさと、害意を混同しない
一、女を妖怪にして責任を片づける語りに、安易に乗らない
皆、しんとしてその紙を見ています。ええ、それはそうでしょう。自分たちが使っていた便利な言葉を、かなり露骨に取り上げられたのですから。
「明子」
「はい……」
「伊予の君の何が苦手ですか」
明子は少し戸惑ったが、やがて正直に言いました。
「……男どもが、あの方の前でだらしなくなるところが」
「ええ」
「それを見るのが、腹立たしゅうございました」
「よろしい」
私は頷く。
「その腹立ち自体は分かります」
明子が少し顔を上げる。
「でも」
「はい」
「その腹立ちを、伊予の君を“狐”と呼ぶことで片づけると」
「……」
「男のだらしなさも、自分の苛立ちの中身も見えなくなります」
「……はい」
佐江にも訊きました。
「あなたは」
「……あの方が、少し笑うだけで人が寄るのが」
「うん」
「ずるいように思えました」
「なるほど」
「ですが……それは才、とも申せましょうか」
「ええ」
「少なくとも、妖術ではありません」
場に少しだけ笑いが落ちる。よろしい。それでいいのです。
伊予の君の方にも、ただ庇って終わらせてはいけません。この人自身も、自分の影響力を無自覚に使いすぎれば、場は荒れますから。
「伊予の君」
「はい」
「あなたは、人を気持ちよくさせるのがうまい」
彼女は少し苦笑した。
「そのようでございます」
「それは武器です」
「……」
「だから、無邪気に振り回してよいものでもありません」
「……はい」
「男が勝手に浮かれるのは男の責任」
「はい」
「でも、その浮かれを見て楽しむばかりなら、あなたもまた雑になります」
「……はい」
「才を持つなら、少しは持ち方も考えなさい」
「承知いたしました」
よろしい。これで片側だけを清い被害者にしない。そういう均衡も大事です。
数日後、場の空気は少し変わりました。
「狐」という言葉は、目に見えて減った。その代わり、若い女房たちは、自分の不快を以前より言葉に詰めるようになりました。
「あの方は、男への距離が近うございます」
「会話の切り返しがうまく、こちらが入りにくうございます」
「人の目を引くことを、よく分かっておいでに見えます」
ええ。ずっとましです。少なくとも、妖怪にして思考停止するよりは。
そして面白いことに、男どもへの目も少し厳しくなりました。以前なら、「伊予の君がまた」で終わっていた場面で、今は「いや、あの男の方が浮ついておりますね」となる。
よろしい。責任が少し適正に配分され始めています。ある夕方、明子がそっと私のところへ来ました。
「姫様」
「はい」
「わたくし……あの方を“狐”と申しましたが」
「ええ」
「ほんとうは」
「うん」
「男どもの浅さが腹立たしかったのかもしれませぬ」
「その通りでしょうね」
「それを、女一人へ寄せておりました」
「はい」
「楽でございました」
「でしょうね」
「……恥ずかしゅうございます」
よろしい。その恥は、かなりよい恥です。
佐江も、後から小さく申しました。
「悪女ということばは、強うございますね」
「ええ」
私は答えます。
「一言で、その人の全部をまとめてしまえる」
「はい」
「だから便利で、だから危ない」
「……はい」
若菜は、やわらかく言いました。
「わたくし、少し怖うございました」
「何が」
「女を狐とか、妖しとか申しますと」
「ええ」
「その時から、もう人でなくなるようで」
「……」
「人でなくなれば、何を言うてもよいような気がしてしまいます」
私は、その言葉が好きです。
「そうですね」
「はい」
「だから、そういう言葉は怖いのです」
「……はい」
いいですね。若菜はいつも、本質の入口をやわらかく見つけます。
小少将は扇を揺らしながら、いかにも当然という顔で申しました。
「悪女の札というのは、要するに思考の節約でございますわね」
「ええ」
私は頷く。
「考えなくて済む」
「その代わり、見誤る」
「はい」
「まことに下品な便利さで」
「その通りです」
春枝は紙箱を抱えたまま、しみじみ言いました。
「紙も、雑な見出しをつけますと中身が死にます」
「また紙ですか」
と有子。でも、今日はよかったです。赤染衛門が控えを見ながら言いました。
「妲己の話も、こうして読むと」
「ええ」
私は答えます。
「悪女の恐ろしさ、だけでは足りません」
「はい」
「政治の失敗を、一人の女の妖しさへ押しこめる便利な語りでもありますね」
「その通りです」
「それは宮中の噂にも、そのまま流れます」
「ええ」
「男の失政も、女の誘惑にすり替えられる」
「はい」
「そして、気に入らぬ女は“狐”になる」
「その通りです」
赤染衛門は、やわらかく笑いました。
「女を妖怪にすれば、男の責任は消えますものね」
「ええ」
私は答えます。
「たいへん便利に」
「ですが、その便利さに乗れば」
「見る目が腐ります」
「その通りでございます」
気に入らない女を、強い女を、美しい女を、人を惹きつける女を、すぐに「悪女」「狐」と呼ぶのは簡単です。
その一言で、その人の複雑さは消えます。そして同時に、周りの責任も消えます。男が勝手に浮かれたことも、判断を誤ったことも、場全体が甘かったことも、ぜんぶ「女が惑わせた」の一言で済む。
だから便利です。そして、便利なものほど危ない。女を妖怪にすれば、男の責任は消えます。
人を見るなら、札ではなく行いを見なさい。
悪女らしいかではなく、何をしたかを見なさい。
そうでなければ、私たちは明日にも、自分の嫌いな誰かをまた新しい妖怪にしてしまうでしょう。
〜 出典 〜
『史記』殷本紀
帝紂資辨捷疾、聞見甚敏;材力過人、手格猛獸;知足以距諫、言足以飾非;矜人臣以能、高天下以聲、以為皆出己之下。好酒淫樂、嬖於婦人。愛妲己、妲己之言是從。於是使師涓作新淫聲、北里之舞、靡靡之樂。厚賦稅以實鹿臺之錢、而盈鉅橋之粟。益收狗馬奇物、充仞宮室。益廣沙丘苑臺、多取野獸蜚鳥置其中。慢於鬼神。大聚樂戲於沙丘、以酒為池、縣肉為林、使男女裸相逐其閒、為長夜之飲。
(要約)殷の最後の君主・紂王は、頭の回転が速く、素手で猛獣を倒すほど身体能力にも優れた優秀な人物でした。しかし、その才能ゆえに家臣を常に見下し、自分の過ちを巧みな弁舌で正当化する極めて傲慢な性格でした。やがて彼は愛妾の妲己に溺れてその言いなりになり、卑猥な音楽や舞を作らせます。さらに重税を課して富や穀物を搾取し、宮殿や庭園を贅沢に広げました。そして、庭園に「酒を注いだ池」と「肉を吊るした林(いわゆる酒池肉林)」を作り、男女を裸にして追いかけさせながら、昼夜を問わず終わりのないどんちゃん騒ぎにふけりました。
※殷の滅亡を決定づけた暴君・紂王の堕落を描いた有名な「酒池肉林」の語源となる箇所です。前半では「実は非常にハイスペックで優秀な人物だったが、それゆえに傲慢だった」という、単なる愚か者ではない厄介な暗君の姿が的確に描かれています。
〜 舞台背景 〜
妲己(だっき、拼音: Dájǐ)は、殷王朝末期(紀元前11世紀ごろ)の帝辛(紂王)の妃。帝辛に寵愛され、末喜などと共に悪女の代名詞的存在として扱われる。有蘇氏の娘として生まれた。『国語』では、帝辛が有蘇氏を討った際に有蘇氏が献上したのが妲己であり、己が姓、妲は字であるとしている(この頃女性は字を先に、姓を後に書く風習があった)。妲己を字と見なすのは後世の誤解である。明の時代の神怪小説『封神演義』では、九尾狐狸精として登場し、殷周革命を実現させるために遣わされたという。そして、冀州侯蘇護の娘、蘇妲己の魂を奪って妲己になりすまし、紂王を堕落させて殷を滅ぼした。また、胡喜媚・王貴人という2人の架空の女性も、妲己と同じく紂王をほろぼすことを目的とした寵姫として登場している。胡喜媚は九頭雉鶏精、王貴人は玉石琵琶精が正体であり、雉の妖怪と琵琶の妖怪が化けたものであると設定されている。出典:wikipedia




