玉璽に灯る血 / 瀞の旋律
ぎょくじにともるち / とろのせんりつ
◆玉璽に灯る血
雲の様な僕の脳味噌を刺して
赤い血が灯る誘惑の国へ
塞いでた耳を澄ましてみたら
誰かが握る銃が軋んでた
くらくら、頭はもう使いもんになんないよ
麻薬を注いだ君に溺れたようだ
ふらふら、滑る目ん玉を正常に戻して
皆が殺し合うワルツが始まってしまうよ
不安で震えるなら僕が先に撃ってあげるよ
恐怖に怯えるなら僕が先に逝ってあげるよ
目の前を通る眩い光
そっと手に取って潰しちゃったみたいだ
後ろから迫る時間と闇
そっと手に触れて融けちゃったみたいだ
現実に還りなよさあ続きだ
皆、血に溢れる
裂ける喉から祈りを呟いて
世界の神髄に深く突き刺さる様に
砕け散った僕の刃から
零れる雫よなんて美しいんだろう
ルラルラ、歌う様に全てを壊して
皆が殺し合うワルツは終わってくれない
雲の様な僕の脳味噌を刺して
赤い血が灯る誘惑の頂点へ
聞こえない耳を澄ましてみたら
僕が握る銃が少し笑ってた。
◆瀞の旋律
濃く緑に染まる苔が震えた
暁の空、孤独に震えた
淡い涙に君の色を加えた
夜の月明かり、君の色の様で震えた
生温い風に吹かれて僕は
立ち竦む影を見つめた僕は
闇を増す深夜二時に生きる僕は
瞼の堅さに君の事思い出す
流れてた、そんな速くじゃないけど
確かにそれを感じた
項垂れた僕を癒すその音は
君に似たあの月明かりの様だったんだ
目を瞑れば浮かぶんだ
君の旋律が夜を越えて僕を射抜く
星が瞬いた、君も瞬いた
気付けば頬にはいくつもの雫
あの時、あの場所、あのキス、あの恋
ほら瞬いた星の数程に
翳した掌は君を感じさせる月明かりを見ない為
流れてた、そんな速くじゃないけど
確かにそれを感じた
項垂れた僕を癒すその音は
君に似たあの月明かりの様だったんだ。




