蔦に滴る / 囲いの蛹
つたにしたたる / かこいのさなぎ
◆蔦に滴る
蒼すぎるこの空に僕の目は溶けてしまう
手を伸ばす、届かないと知っててもそれでも
何だか握ってしまえそうな
この蒼、この白、この気持ち
何だか浮かんでしまいそうな
この胸、ふわりふわり、ふわりふわり
広すぎるこの海に僕の胸は満たされた
行けるなら何処までも、足のつかない場所まで
何だか掬ってしまえそうな
この音、この温度、この涙
何だか眠ってしまいそうな
この心臓、ゆらりゆらり、ゆらりゆらり
永すぎるこの道に僕の足は千切れそうだよ
何があるの、幸せなの、わからないよ着くまでは
何だかひらけて行けそうな
この光、この闇、この日常
何だか慣れてしまったみたいだ
この痛み、くらりくらり、くらりくらり
何だか涙で溺れたみたいだ
この心、この瞳、この僕
蒼すぎるこの空に僕の目は溶けてしまう
手を伸ばす、届かないと知っててもそれでも。
◆囲いの蛹
今日も暗い街に出掛けた
嗚呼、綺麗な星はあるけど
何気無くまた日が昇る
僕は何してんだろう
その灯りは僕を宥めるの
その静けさは僕を宥めるの
時間は刻み続けた、僕は知らないふりをした
少し寒くなってきた温度と寂しさを紛らわす為に一人で一服した
煙は上がっていった、星しかない空を
掴めそうな気はしなかったけど手を伸ばした
今日も暗い街からお呼びだ
嗚呼、断る術はポッケの中
何気無くまた日が昇る
僕は何したいんだろう
その囁きは僕を鎮めるの
その誘いは僕を鎮めるの
未来は呼び続けた、僕は知らないふりをした
少し鈍くなる皮膚の感覚と涙を紛らわす為に一人で一服した
煙は僕を包んでた、酸素を欲しがる僕を
笑えそうな気はしなかったけど何とか笑った
今日も暗い街に出掛けた
嗚呼、綺麗な星はあるけど
何気無くまた日が昇る
僕は何してんだろう
今日も同じ様に朝が来た
嗚呼、寝不足で目が開かないよ
何気無く深呼吸をした
僕の今日が始まった。




