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橙の文 / 失くした眼

だいだいのふみ / なくしため

◆橙の文


この世界は近未来、

何だか物騒になったもんだ

機械とか金とかに支配されて何が嬉しいんだか


この世界は近未来、

何だか砂漠とか増えちゃって

けどちょっと心地いい位の橙色の空は濁ってないね


ただほらその道を歩こうか

道と言えるか少し不安だけど

前には遮る壁なんか無いよ


ああ、空は飛べなくてもこの道を歩こうか

ああ、緑に満ちてはないけど息が出来るだけいいか

そしたら何だか素敵に見えてきたよ


この世界は近未来、

何だか映画よりはショボいね

けどほら何とか続いてる橙色の一本道を進もうか


ただほらそこには雑草しかないけど

それすらも美しいと感じれるんだよ

前には冷たい壁なんか無いよ


ああ、超特急で進めなくてもこの道を歩こうか

ああ、囀りとかあんま聞こえないけど鼓動の音が教える

そしたら何だか笑顔になれてきたよ


そしたら何だか自分を好きになれたよ。



◆失くした眼


何だか目を閉じたら闇しか見えないって嘘ね

目を閉じたって消えてくれない君の残像が滲む

何だか目を閉じたら涙は出ないって嘘ね

目を閉じたって溢れる、洪水の様に止めどなく


僕は、はしゃぐ様に嘘をつく

だけどその本当を知って欲しいんだ

気付かれない様に僕の本当を見ていてよ


君の瞳はいつも悲しげに地面を見つめる

光はいつだってそこには無いのに

光に照らされて、君の残像が僕を奪う

悲しいくらいにこの目には映るんだ

君がそこにいた日々が


何だか目を閉じたら眠れるってゆうけど嘘ね

目を閉じたって考える、頭ん中が狂いそうなの


僕は、知っていて嘘をつく

だってその本当は知って欲しいんだ

何だか本当を隠すのは辛いね


君の瞳はいつも悲しげに地面を見つめる

光はいつだってそこには無いのに

光に照らされて、君の残像が僕を奪う

悲しいくらいにこの目には映るんだ

君がそこにいた日々が


失った日々が


虚ろに泣く瞳が。




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