流れる炎 / 綿より重し
ながれるほのお / わたよりおもし
◆流れる炎
深く深く瞼の奥に最上級の暗黒が在る
ただ目を閉じるだけでは見えてこない、
自分を消していくように
在った事さえわからなくなるくらいに
心臓を鎮めて、脳味噌の隙間を闇で埋める
そうした時にだけ見えてくる
もしかしたら、ただの覚醒しながら見る夢なのかもしれない
そうだとしても消えそうになる自分という存在に
快感さえ感じるんだ
この世のものとは思えない
命よりも美しく、神よりも輝かしい
無という事がここまで心臓の奥底から血管の先端、髪の毛の端まで震わすとは
こんなに感動する事はもう無いだろう
これ以上の喜びは在っては与えられないものなのだろう
深く深く瞼の奥に最上級の暗黒が在る
その暗黒にずっと感覚を浸していると、
自分の中の流れる炎を感じる
熱く、篤く、
細胞の一つ一つを焦がしながら身体中を駆け巡る様に
この炎の一滴さえも愛しく思える程
ただ残念な事に
命よりも、神よりも意味の在るものを知ってしまった感覚は
大量の炎がこの躯から失われても
消えそうになる自分の存在に
快感さえ感じるんだ。
◆綿より重し
揺れる雲にしがみついた想い
身体まで浮かびそうなの
握ってた掌は熱く、
僕の奥を溶かしそうなの
もし死ぬなら、空の下がいい
ただ青い空を眺めてたいの
掴めそうになる雲に翳した
僕の掌はちっぽけだった
空は青く、
そして僕は泣く
手を伸ばす、
だけど届かなくて
揺れて折れて
それを繰り返しながら
君のうたをうたっている。




