蛙の常闇 / 鵺の舞う闇
かわずのとこやみ / ぬえのまうやみ
◆蛙の常闇
君が冷たくなる時が来たなら
僕はもういないの
僕はもういらないよ
この果てない世界の主人公は誰、
僕じゃない事は確かな事だよ
こんなどうでもいい傍役以下には
“感情”はとても酷いよ
ねえ神様、何で僕は愛を知ったの
ねえ神様、何で僕は瞬く事を望んだの
「意味の無い命などないよ」と
いつまで格好つけてんだよ
感情が一つの痛みを思い出すよ
消えて無くなって
消えて無くなって
震える事はどうでもいいよ
流れる涙はどうでもいいよ
ねえ神様、あんたがこの世界の主人公なんだろ
あんたが望む全てがこの世界を深くする
一つの命はどうでもいいよ
重大かそうじゃないかなんてどうでもいいよ
この広い海が肥えた
地が肥えた、空が肥えた
どの存在も関係ないんだろ
この鼓動を知らないんだろ
なら、早く終わらせろよ
なあ早く燃やしていいよ
続きを創るのなら
それは夢だけにしろよ。
◆鵺の舞う闇
ここは暗い
暗すぎる
青空は闇を透明の様だという
その蝕まれる感覚も焦げる目ん玉も
全てが優しい闇であり、
全てが孤独な純粋だという
何気無い風が空と共に僕を包んで
触れる地面を溶かし、
僕という感覚を忘れさせる
忘れた事さえ忘れた時には
最高の暗黒を僕にくれる
光は眩いうえに届かない存在だから
そればかりを見つめて追うのは馬鹿馬鹿しくなる
光はそう、純粋という事を知っている純粋
闇は悪魔が棲むべき空間なのだろうか
光までが悪魔を語ったら
何を追い、何処を頂点だと謳う
光はきっと疑わしく思う存在を罵り、拒絶するだろう
解せない現実も光によって強制の理となる
溶けない氷があるのなら、
それはきっと光なんだよ
闇が招く薄暗い空気は光を浴びる場所よりも
とても居心地がいいんだ
そのまま闇に溶け込んでもいいくらいに
ここは暗い
暗すぎる
光が闇を覆って美しすぎる光に佇む僕の影は
深く深く暗くする
それは闇とは違う濁りを含んで
光を拒む僕に存在の意味をたずねるものは
光で出来た闇で囲った影の僕しかいない。




